所属する会の行なっている登山教室で、鈴鹿の鎌ヶ岳から鎌尾根を経て宮妻峡までの山行を行う。
今回の参加者は受講生13名、指導員4名、合計17名である。
前日までの雨も夜半にはあがり、大陸の高気圧が張り出す爽やかな日である。
朝7時前に集合し、鈴鹿スカイラインの武平峠トンネルを抜けた滋賀県側の駐車場に午前8時前に着く。
準備体操をし、リーダーから諸注意を受けた後、8:20武平峠に向けて出発する。
10分ほどで武平峠に出て、右に鎌ヶ岳への稜線の道を登り出す。
少し登ると視界が開け、鎌ヶ岳山頂も見えてくる。
途中には花崗岩の岩場もあり、受講生は緊張しながら登っていく。
頂上直下の岩場には、先行する登山者が取り付いているのも見える。
さらに歩みを進め、急な山腹のジグザグ道を登る。
9時半過ぎヒョッコリと鎌ヶ岳山頂に飛び出す。
途中から巻き道に入ったようで、下から見ていた岩場の道は通らずに来てしまったらしい 。
このような巻き道があることは知らなかった。
山頂で皆で記念写真を撮る。
山頂からの展望を楽しんだ後、岳峠への急な道を注意して下る。
15分ほどで岳峠に着く。
左に雲母峰、ホタガ谷への道を見送り、いよいよ峠から先鎌尾根に取り付く。
鎖のついた山腹をトラバースして、尾根上に出る。
すでにアカヤシオの最盛期は過ぎていたが、一本だけまだ花を付けている木を見つける。
振り返れば鎌ヶ岳の南面の岩峰が鋭くそびえている。
その向こうには御在所岳山頂も見える。
いくつか小ピークを越えていくと、咲き始めたピンクのシャクナゲの花をあちらこちらに見ることができる。
足元にはリンドウの青い小さな花が沢山咲いている。
峠から1時間ほど歩き、途中の衝立岩を鎖につかまりながら巻いて通過する。
衝立岩を通過して振り仰ぐ。
衝立岩を過ぎ、11:35滋賀県川に下る道との三叉路に出る。
ここで昼食タイムを取る。
11:30再び鎌尾根の道を水沢岳に向けて歩き出す。
水沢岳直下には風化して滑りやすいザレ場があり、注意して通過する。
ザレ場を過ぎ、12:10水沢岳(宮越山)山頂に到着する。
水沢岳から急な道を下り、12:40狭い水沢峠に出る。
峠で左に折れ、急な山腹の道をしばらく下り、谷筋に出る。
今の時期そろそろヒルの心配もしたが、この谷ではまだ見かけない。
ここから谷の中の道を下り、午後1時半過ぎ林道に出る。
林道をしばらく歩き、バスの待つ宮妻峡キャンプ場の駐車場に13:20に着く。
バスに乗り込み、湯の山の日帰り温泉で汗を流し、午後5時半過ぎ名古屋へ帰ってくる。
今日の山行は、爽やかな初夏の風に吹かれ気持ちのいい山行ができた。
ガレ場やザレ場が各所にあり、岩場の歩き方等のいい勉強になった。
山遊人