6月13日(水)
所属する山岳会の同期会で信州諏訪の「霧ヶ峰」へ山行をする。
今年も梅雨の季節に入った中、霧ヶ峰の鷲ヶ岳から車山へのんびりとした山行である。
朝7時に集合し、同期の会を中心とした20名の参加を得て出発する。
昨夜来の雨もあがり、何とか一日持ちそうな天気である。
中央道を走り、岡谷ICを出て、旧中山道の和田峠のトンネルを出た登山口へ10時に到着する。
準備運動をした後、15:18鷲ヶ峰の尾根へ向けて新緑が目にまぶしいカラマツ林の道を登りだす。
私にとっては大学生の時以来の霧ヶ峰山行である。
15分ほどで稜線に出るとレンゲツツジのつぼみが膨らみかけている。
中には少し開花したものも見られる。
あと10日もすれば満開のつつじで山肌が朱色に染まった美しい景色が見られるだろう。
幾つかのピークを越えて尾根道をゆっくりとした登りが続く。
山頂直下の少し急な道を登り、11:50鷲ヶ峰山頂に着く。
眼下には八島湿原が広がり、その後ろには霧ヶ峰の最高峰車山、北には三峰山から美ヶ原、高ボッチ方面の山々も見えている。
他にはだれもいない山頂で昼食タイムを取る。
12:15全員で記念写真を撮った後、笹原の中にレンゲツツジなどの灌木が点在する気持ちのいい道を八島湿原に向けて下る。
左手には八島湿原が大きく広がり、その後ろには車山山頂のレーダーもよく見える。
この頃より時々付近の山の頂に黒雲がかかりだす。
下りの道からは八島湿原の駐車場に沢山の観光バスが停まり、観光客が大勢いるのが見下ろせる。
30分ほど下って、観光客や遠足の生徒で賑わう八島湿原展望広場に出る。
まだ夏の草花が咲くには少し早い季節で、茶色の大きな草原が広がっている。
すぐ横には「あざみの歌」の歌碑があり、前では中高年の団体がハーモニカの伴奏に合わせて歌っている。
トイレ休憩をした後、湿原に沿ってつけられた木道を歩いていく。
両側にはスズランなどの花が咲いている。
御射山遺跡を通り、丁字路を右に曲がり、沢渡を経て車山山腹の道に取り付く。
途中にはズミの木が薄ピンク花をたくさんつけている。
草原の中の滑りやすい道を登って14時過ぎ車山肩に着く。
すぐ下の駐車場には迎えのバスが待っており、そのバスに荷物を置いて空身で車山山頂を目指す。
広い登山道を30分ほどで山頂に着く。
山頂には大きな気象レーダー観測所がある。
この頃より黒い雲がかかり出し、ポツポツと雨が降り出す。
下の方は晴れているようで、蓼科方面が見える。
急いで写真を撮り早々に下り始める。
15:30バスに乗り、白樺湖へ下り、湖畔の日帰り温泉で汗を流す。
午後4時半帰路につき、諏訪ICから中央道を走り、午後8時前に名古屋に帰着する。
心配された雨も歩いている間は降らず、時々陽もさす梅雨の晴れ間の山行であった。
平日ということもあり、歩いている間は他の登山者も少なく、のんびりとした山行ができた。
レンゲツツジにはまだ少し早かったのは残念であったが、たまにはこのような山行もいいものである。
山遊人
230614