6月27日(水)
所属の山岳会で行っている登山教室で、奥越の大長山に山行する。
先週の台風来襲で一週間延期になっていた山行である。

受講生14名、指導者5名の参加を得て、朝7時前にマイクロバスで出発する。
梅雨前線が太平洋側に下がり何とか晴天が期待できそうな天気である。
東海北陸道の白鳥ICを出て、R158を西へ、大野市、勝山市を経て、R157の小原林道入口を鋭角に右に曲がり、林道を10キロ程走った終点の駐車場に午前10時過ぎに着く。
3時間半もかかり日帰りコースとしては長距離である。
(小原林道は、ゲートで一人当たり300円の環境整備協力金を徴収される)
駐車場は2カ所あり、上の駐車場はすでに10台以上駐車しており満車状態である。
下の駐車場には簡易トイレも設置されよく整備されている。
現地の天候は曇り空で、稜線上にはガスがかかっている。
準備運動をして10:30に出発する。
すぐに右へ赤兎山・大長山登山道入口がある。
路傍にたくさんの花が見受けられるブナなどの自然林の緑がきれいな道を行く。
緩やかな道を徐々に高度を上げ、11:22稜線上の小原峠に着く。
峠からは、右に行けば赤兎山、左に行けば大長山、まっすぐ谷に下れば白山への越前禅定道へと続く。
少し休んだのち右に曲がり稜線の道を大長山を目指す。
道端には白い小さなアカモノの花が一面に咲いている。
振り返ればガスに山頂を隠しているが、赤兎山が姿を現す。
ぬかるんで滑りやすい道を30分ほど上がり、苅安山に着く。
ここから小さなピークをいくつも越え徐々に高度を上げていく。
道が滑りやすく予想以上に時間がかかる。
途中にはハンカチの木が花をつけている。
最後の大長山の登りにかかり、急坂を登っていく。
大長山南峰を越えると、本峰がガスの中から姿を現す。
ロープのかかる岩場の登りを過ぎ、13:05大長山山頂に着く。
残念ながらガスに隠されて山頂からの白山方面の展望はきかない。
期待されたニッコウキスゲにはまだ少し早く、つぼみが若干みられる程度である。
ブヨなどの虫が多く、参加者の中には虫よけのネットを被って防ぐ人もいる。
(私は、帰ってから手を刺されているのがわかり、翌日ポンポンに腫れてしまった)
山頂で昼食をとり、13:35下山にかかる。
下山は皆元気である。
その頃から若干ガスも薄くなり、行く手に赤兎山が見えてくる。
稜線の道を下り、また小原峠に戻り、峠から右に折れ、来た道を下って15:50バスの待つ駐車場に戻ってくる。
途中の温泉で汗を流し、またバスで一路名古屋を目指し、午後8時前にやっと帰り着く。
今日の大長山は私にとってっも初めての山であり、標高差500m程度の山ということで軽く考えていたが、稜線に出てからアップダウンがけっこう続き、受講生にとってはいいトレーニングになったようだ。
雨には降られなかったが、梅雨の合間の蒸し暑くガスのかかる天候で、白山の展望が得られなかったのは残念であった。
赤兎山も合わせて花のきれいな山として知られており、今度は花の盛りの時期にでも訪れてみたいものである。
山遊人