25年度午羊会〈平成15年3月定年退職者同期会〉報告

 平成15年3月に県立高等学校を校長で退職した我々37名は水谷丈市先生を会長とし、生ま

れた干支に因んで午羊会を組織しました。以後ほぼ毎年1回総会・懇親会をもちながら、大変有

意義な研修活動を続けてきました。

 たとえば、19年8月には、伊藤宏治先生が手入れされた東栄町の山林での野外活動、22年

9月には水谷丈市先生の計画で伝統産業常滑焼「やきものの散歩道」散策、23年7月には古橋

邦男先生の計画で刈谷の万灯祭一斉舞見学、24年9月には吉岡敏彦先生の計画で岐阜県関

市の鵜飼見学等大変実のある研修を行ってきました。

 本年は伊藤宏治・今泉研吾両先生のきめ細やかな心こもる企画で、奥三河の民俗・歴史・地

理を中心に勉強しました。参加者9名。その日程をご紹介いたします。

 12月7日(土)新城駅に集合した参加者は、設楽原古戦場馬防柵、設楽原歴史資料館、長篠

城史跡保存舘を見学した後紅葉煙る奥三河路を一路東栄町に向い、夕方、町営施設千代姫荘

に到着しました。夕食後地元の元小・中学校長の伊藤文昭先生の「花祭」についての伝承説話、

榊鬼の踊りの実演の後、近くの公民館で「花祭」舞踊を見学をしました。数百年、奥三河に営々

として育まれてきた祭の伝統は参加する人の心を打つものがあります。

 翌8日(日)は花祭会館の見学、元田口高校教職員伊藤勝文館長の熱のこもった「花祭」の説

話を聞き、東栄温泉で身も心も温まった後、帰路につきました。途中新城市長篠地区で、中央講

造線の露頭地層を見学し、新城東高校に隣接する食事処いろりで地元のしし肉料理の味を堪能

して解散しました。初冬の思い出に残る有意義な2日間の研修でした。

 目下3名の会員が鬼籍に旅立たれ寂しさもつのりますが、残された者、意義ある定年退職後

の生活を送りたいとの思いを新たにする思い出に残る2日間の奥三河の旅でした。

内藤六市さんよりお寄せ頂きました

              25.12.29








熱のこもった花祭会館長の笛の実演

疾病箇所を榊鬼に踏んでもらうと治癒する

   という伝承に水谷会長挑戦

   榊鬼を囲んで

午羊会

        「花祭」を踊る若者たち