フィンランド・オーロラ見物日記

その7

杉浦 久也 さん

318日(月)曇り・晴れ 900 マイナス9.3/1755 マイナス8.5/2315 マイナス15

 朝食:野菜スープ、野菜サラダ、目玉焼き、リンゴ、コーヒー、牛乳

スーパーへ買い物:豚肉、リンゴ、小麦粉等々

 仮眠

 軽食:餅一切れ+野菜スープ

 13301445散歩 北岸の森の中深く入る。スキーコースの起伏が激しく、スキーヤーが勢いよく滑走してくるので注意しながら歩く。1キロばかり森に入ったところで引き返す。


                  散歩中の筆者



                         坂道を勢いよく滑り降りるスキーヤー

 15:45頃沙弥がiPhoneで母親との通話に成功した。こんな北極圏の地から相手の顔を見ながら話ができるのには驚いた。

 サウナに入る。

 夕食:ポークソテー+ジャガイモ+人参、野菜サラダ、パン+ボイセンベリー・ジャム、コーヒー+牛乳

 夕方またもや全天にうす雲が広がる。星はまだ見えぬ。

 2030ころから北東の空を眺めて時間を過ごす。外へ出なくても見えるのがありがたい。電燈をすべて消し、オーロラの兆候を察知しようと目を皿にして探す。カメラで試写するも、反応なし。ようやく23時ころ北東の空にかすかな動きを感じる。カメラを担いで湖面へ急ぐ。途中でコテージ上空を一枚撮る。

 湖面に出て、定位置にカメラを据える。北東の地平線上にオーロラがちぎれちぎれに漂っている。西の空には月が輝き、オーロラの撮影には邪魔になる。





                         23002340

 寒さが身にしみ出した。昼間のマイナス7℃からマイナス20℃へと急激に下がっている。カメラを家内に託し、一旦コテージへ戻る。二枚余分に重ね着をして、再び湖面へ引き返そうと外へ出ると、何と天空でオーロラが激しく舞っている。雪道を駆ける。湖面に着いたころには、オーロラの乱舞は終わっていた。またもシャッター・チャンスを逃してしまった。




M撮影)0:28ころ

家内が自分のカメラと私のカメラを行き来しつつシャッターを押してくれていたので、一方向のみではあるが、ある程度の写真が取れたのは幸いだった。

 オーロラの西端に月が輝いている。オーロラも月の光につぶされず残っている。珍しい月とオーロラのコラボだ。

 1時ころから、オーロラの動きが弱まり、光も淡くなった。300ころ撮影を切り上げ部屋に戻り、寿がきやの味噌煮込みうどんを食べ、体を芯から温める。さらにサウナに入り、シャワーを浴び、一日の活動終了。



                           月とオーロラ 0:32

319日(火)晴 3:25 マイナス23/5:55 マイナス16.5/1335 マイナス9.5/2245 マイナス12.3

 8:00起床

 朝食:定番野菜スープ、野菜サラダ、目玉焼き、パン+ジャム、冷凍バナナ+ブルーべリーヨーグルト、リンゴ、コーヒー+牛乳

 沙弥単独で土産物屋探訪

 仮眠

 オーナーのところへ行き、以下の点について話し合う。

 1323日チェックアウトとその後の件。このコテージでは10001200の間にチェックアウトすることになっている。一方同日宿泊予定のアカスホテリ・ラップランドホテルズのチェックイン時刻が16時となっている。できればもっと早くチェックインできるように先方と話をしてもらいたい。

 2)同日、アカスホテリまで(距離約1キロ)荷物を運搬してもらえるか。

 3)サマータイムの開始期日はいつからか。

 ところがドアの呼び鈴を鳴らすとヴェーサが戸口に現れ、近づいてはいけない、と言う。先日から長男(6歳)のレオ君が嘔吐、下痢で寝ているとは聞いていたが、今ヴェーサ夫妻も同様の症状で、外出が禁じられているそうだ。この近辺で流行っているらしい。早い快癒を願う。

 なお、上記3点については

1) なるべく早くチェックインできるようにアカスホテリ側に頼んでみよう。

2) 荷物の運搬、承知した。

3) 331日(日)から夏時間となる。

 1445単独で散歩に出る。湖面の風紋が美しい。監視塔を過ぎ、林の中へ入り左折。湖畔のコテージ群を抜け、再び湖面へ出る。ところがしっかりしたトラックがなく、雪に足首が埋まるほどで歩きにくい。何とか整備されたトラックに達し、1545ころ帰宅。



                             湖面の風紋

 仮眠

 夕食:鶏肉トマトソース煮、イワシの酢漬け、炒飯

 仮眠

 2130ころ星が見えだしたと家内が報告。天気が回復に向かっているようだ。みんな再び仮眠。

 2300家内がオーロラが高い位置で動いていると言って、一番先に外へ駆けだす。私も、慌てて装備一式を携え外へ。また私が一番遅くなり、好機を逃す。左のスーパーの上空から広場をまたぎ、右のコテージ群の空にかけてオーロラの巨大な帯がうねっている。カメラを向けている間に終息してしまった。残念。スーパー裏の道でしばらく撮る。





                             2330ころ



                           (M撮影)2300ころ

 午前零時ころコテージに戻り小休止。0:30頃また家内がオーロラの乱舞を報告。外へ飛び出し、ファインダーをのぞく間もなく、あてずっぽにレンズを向けてシャッターを切る。後でチェックするとまともなのは一コマもない。嗚呼!



                          (M撮影)028


(M撮影)029

 午前1時ころ撮影終了。サウナで温まり就寝。


                                                        続 く

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