南吉の故郷を訪ねて
第18回
歴史・文化探訪の会
ご報告
去る6月2日(日)に実施しました、第18回探訪会「新美南吉の故郷を訪ねて」
並びに平成25年度総会について報告します。
梅雨入りで天候が心配されたが、幸い曇りがちの探訪会となった。定刻の午前9時30分
名鉄知多半田駅に16名が集合、日程変更連絡等・総会(会計報告・役員・規約改定)の後、
タクシ−に分乗し、第1の見学地である南吉の墓所へ向かった。ここでガイドの間瀬さんと
合流、墓所・岩滑の六地蔵(「ごんぎつね」でごんが隠れていた)等説明を受け見学した。
再びタクシーに分乗し、途中車窓から知多牛の牧舎や権現山を遠望し、養家に向かう。
静かな佇まいの外観を見学し、タクシーで記念館へ向かう。
10時30分頃新美南吉記念館に到着、ここで会員1名と合流計17名となる。
約1時間ほど館内を見学し、外で記念撮影。記念館の北側に、秋には彼岸花が咲き乱れる
矢勝川が流れているとのガイドの説明があった。その後徒歩で移動10分程で昼食会場に到着し、
1時間程昼食休憩を取った(刺身定食が好評)。
13:00頃探訪会を再開、ガイドの案内でまず岩滑小学校へ向かう。校門を入ったすぐの所で
「うきゅう」(南京ハゼ)の大木と南吉の詩碑を見学。その後南吉の生家へ向かう。
父の畳屋など当時の間取りが復元されており、珍しい傾斜地に建てられた2階建ての建物で、
平屋のようだが道路に面した方が2階となっていた。すぐ向かいの常夜灯なども見学し、八幡社
へ向かう。鳥居をくぐり、境内を見学(山車の倉庫もあった)。
さらに、離れ家跡(伊勢湾台風で倒壊とのこと)、常福院を見学し、再び生家に戻り2時30分頃
探訪会を終了した。
今回は、生誕百周年の年、短い生涯ながらすばらしい著作を多数残してくれた南吉を偲び、
その故郷を見学したが、改めて彼の作品の原点となる豊かな自然とその中で暮らす人々の生活
に触れたような気がしました。