北極圏冬季大会(Arctic Winter Games)
Margaretが18日と19日にスキー競技会が近くのSkilandで開催されることを教えてくれた。おそらくフェアバンクス近隣の選手が集まる小さな競技会くらいに思っていたら、それがとんでもない間違いであることが分かった。
このスキー競技会は、2年ごとに北極圏周辺の国や地域から代表選手が集う国際大会の一環だった。まあ言ってみれば、アジア大会の北極版である。大会の名はArctic Winter Games(AWG)(北極圏冬季大会)と言い、一般の冬季スポーツ種目はもちろんのこと、この地域独特のスポーツ、例えば犬橇競争、独特の腕相撲などがあるほか、文化的行事も並行して行われる、一大祭典でもある。今回のフェアバンクス大会の参加国・地域は次のとおりである。アラスカ、ユーコン、北西準州(カナダ)、北アルバータ(カナダ)、ヌナヴト(Nunavutカナダ)、グリーンランド、ヤマル(Yamalロシア)、ヌナヴィック(Nunavikカナダ)、サプミ(Sapmiスカンジナビア)と、まさに北極を取り巻く国・地域だ。
宿舎のCondoから歩いて5分くらいで会場のSkiland に着いた。入口付近にこんな看板があった。
その後ろの建物の壁には参加国・地域の旗が貼り付けてあった。
国際大会とは言いながら、見物人はまばらであった。小生スキーのことは全く分からないが、先のソチのオリンピックで見た滑降とか大回転に類することをやっているようだった。
ひとつ印象に残ったのは、場内のアナウンスで「相手チームに最大限の敬意を払ってください」と呼びかけていたことであった。スポーツ精神の肝要な点だ。
滑り降りる選手の姿は、観覧場所から遥か彼方で豆粒くらいにしか見えないが、色とりどりのウェアーを身に着けた選手が一人ずつ間隔をおいて滑り降りていた。この撮影にはプロのスポーツカメラマンの使うような望遠レンズでないと、とてもとらえることはできない。
勢いよく滑り降りる選手
小生の興味はもっぱら見物客、特に幼い子供たちの姿がかわいくて、そればかり追い求めた。
土産もの売りの少女たち
滑って転ぶ子
滑降コースの観察員か
こんにちは!(1歳5か月とのこと)
将来のスキー選手?
滑降一時間ほどで会場を後にした。北極圏冬季大会の成功を祈る。
その11 おわり
260320受信分
久也のアラスカ通信
その11
杉浦 久也 さん