久也のアラスカ通信
その2
杉浦 久也 さん
3月5日の午後、家内と二人で成田を経って経由地のシアトル・タコマ空港(以下シアトル空港と略す)に朝早く到着した。フェアバンクスへの便が出るまで数時間空港内で待たされる。ここで初めて持参したノート型パソコンでWi-fiを試みる。うまくつながった。早速息子たちへメールを送る。今夜から宿泊するCleary Summit CondoのオーナーChuck Johnsonにもメールし、出迎えを頼む。
シアトル空港は実に広い。われわれの乗るゲートに達するには空港内の地下鉄を3回乗り継がねばならぬ。しかも出発ゲートが急に変更することがある。気が抜けない。
空港でのセキュリティ・チェックで家内が引っかかった。何度もリュックを開けてはエックス線検査を受けている。こちらは気が気でない。自炊で使う重曹の粉が問題になったようだ。白い粉と来ては、麻薬に神経をとがらせている係官が怪しむのは当然だろう。10分くらいで無罪放免となった。やれやれ。
フェアバンクス便は定刻をやや遅れて13時45分に離陸し、一路雪山を眼下に見ながら北西に向かって飛ぶ。
ほぼ定刻の16:25フェアバンクス空港に着く。外は粉雪が舞っていた。Chuckがにこやかに出迎えてくれた。互いに抱擁して再会を喜ぶ。彼とは10年来の付き合いである。元電気通信会社に勤めていたが、引退後B&B(朝食つき宿泊施設)を始めた。奥さんのMargaretは元小学校の先生である。子供はいない。数年前に一旦B&Bを閉じて、二人でアメリカ各地をキャンピングカーで旅をしていた。昨年再びCleary Summit Condoの名で宿泊業を再開した。再開後の日本人客はわれわれが最初だそうだ。
丘の頂上の建物の2階がCleary Summit Condo
オーロラを撮ろうと勢い込んで来たものの、初日の晩は雪の舞う悪天候でテレビを見て過ごす。ニュースはウクライナ問題一色だ。
その2おわり
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最初に立ち寄ったスーパー(Fred Meyer)
CondoのオーナーJohnson夫妻
宿へ来る途中で、大きなスーパーに立ち寄る。Condoでの生活は自炊が原則だから、食料を仕入れていかなければならない。大きなカートに山ほど買った。
ちなみに上等の牛肉の塊(約1.1キロ)が15ドル、卵1ダースが2.69ドルといった具合だ。
140313着信分