久也のアラスカ通信
ごみを捨てるChuck
先日乗せてもらった雪上車操縦にしても、鷹揚そのものだ。これを運転するには特別な免許が要るかと尋ねたところ、「要らない」との返事。これには驚いた。
当地へ来て感じたことの一つは、何かにつけて鷹揚なことだ。部屋にも、玄関にも鍵をかけない。不用心だと思うが、「郷に入っては郷に従え」とばかり、われわれも鍵をかけずに生活をしている。今のところ何の不都合もない。そういえば小生が育った頃の農村では、開けっ放しの生活だった。その頃の再現だと思えばよいのだ。
以前、ChuckがB&Bをやっていたころ、われわれが滞在中、どこかの大きな飼い犬が部屋の中へノソノソ入ってきたのには驚いた。懐かしい思い出だ。
鷹揚と言えば、ごみの扱いについても言える。ここでは日本のように分別などしない。キッチンの隅に大きなごみ入れがある。ビニールの黒い袋が掛けてあり、そこへあらゆるごみを投げ入れる。定期的にChuckが運び出してくれる。さてその行先だが、車に載せ10キロばかり離れたところにある集積所へ持っていき、鉄でできた大きな箱の中へ投げ入れる。もちろん分別なしだ。
その6
杉浦 久也 さん
市のごみ集積所