第21回

歴史・文化探訪の会(報告)

清 水 国 光 さんよりお寄せ頂きました。

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前田利家初陣の像の前にて

 1011()に実施した第21回探訪会「荒子観音界隈と円空仏」について報告します。

 定刻の10時、あおなみ線荒子駅に15名が集合し、心配された台風19号の影響も無く穏やかな天候の中、探訪会を開始した。

 日程確認後、ガイドの堀尾信臣さん(発見・探検・中川区まちの魅力発信隊)を紹介する。ガイドから簡単な挨拶とコースの説明を

受け、駅前の前田利家初陣の像の前で記念撮影を行い、ヒトツバタゴの並木道を南に向かう。
10分程で第1の見学地の池田輝政館跡

に到着する。池田輝政は国宝姫路城を築いたことで有名で、その父恒興は前田利家とともに信長、秀吉に仕え、数々の武勲をあげて

いる。現在は公園になっていて、とても館跡とは思えず、案内板とガイドの説明で館跡と知ることが出来た。

 館跡を後に、荒子公園を通って、15分程で荒子観音寺に到着する。山門(仁王門)の前でガイドから説明を受け、仁王門の中に納

められている円空作の3bを超える阿吽二体の仁王像を見学する(プラスティック板越しで見づらかった)。本堂(何度も地震や火

災に遭い、現建物は平成9年再建のもの)、多宝塔(築約
470年、名古屋市内最古の木造建造物で国の重要文化財)等も見学する。

 
荒子観音を後に、昔ながらの細い路地を歩き、10分程で富士権現天満宮(荒子城址)に着く。荒子城は利家の父利昌により築城

された小規模な館のような城であったと云う。富士権現の祭神は木花開耶姫の命と菅原道真で(前田氏は菅原道真の末裔)、城の鎮

守神としてこの神社を勧進した。利家はここで生まれたとされている。幼年期を妻まつと共にここで過ごし、荒子城主にもなった。

しばらく境内を見学、給水休憩もとる。

 
当初は、荒子川沿いに歩き、寳珠院を見学する予定であったが、時間の都合で取り止め、昼食会場に向かう。途中市電の線路跡

等も見学した。

 
1時間程昼食休憩を取る。昼食後、再び荒子観音寺に向かう。ここでガイドさんとは別れ、本坊に入場する。まず円空と円空仏の

解説を
10分程「木端の会」会長の山口さんから聞く。その後説明を聞きながら1200余り(小さいものが多かった)の円空仏を拝観

する。当日は我々以外に、大阪からの
40人の団体や、他に20名程の団体もあり混み合っていたので、拝観後はすぐ近くの円空仏

木彫り教室に移動し、彫刻の体験もさせて頂いた。体験を終わり、
1430分頃探訪会を終了し解散した。