ハワイ州オアフ島で、ホノルル市営鉄道『ホノルル・レール・トランジット』の建設が着々と進んでいます。オアフ島西部のカポレイ地区からホノルル空港、そしてアラモアナ地区を結ぶ、全21駅、所要時間42分間、総延長約20マイル(≒32キロメートル)の鉄道建設プロジェクトで、2017年に一部の区間が先行開業し、2019年に全区間で開業予定です。


        


                    

 ホノルルの渋滞は半端ではありません。写真の上方はアラモアナセンター方面です。アラモアナセンターの交差点からホブロンの交差点まで隙間無くつながっています。


              

 消防車、救急車の通行にも支障があります。ワイキキの職場から自宅に帰宅するたびにこの渋滞の苦痛を何十年も味わってきたわけです。

 オアフ島西部のカポレイ〜アロハスタジアム間は、2018年の開業が予定されています。 またアロハスタジアム〜アラモアナ・センターは、2021年の運転開始を目指しています。


 


 


 


 

 公開したアルミ製の車両は、ハワイの虹をイメージしたカラフルな外観。日立がイタリアの複合企業フィンメカニカから昨年買収した鉄道車両事業(現日立レールイタリア)が設計、製造。20年までに全部で20編成、計80両を納入します。

 車内の設備はもちろんエアコン完備で、 自転車、サーフボード、車椅子、ベビーカー、クーラーボックス、荷物が持ち込みできます。

 駐輪場はほとんどの駅で整備されます。

 キス&ライドは多くの駅では、自家用車などでの送り迎えができるように、一時的な駐車スペースが整備されます。 このような形態は、キスアンドライド(kiss-and-ride)と呼ばれています。

 パーク&ライドは4つの駅に駐車場が整備され、パーク&ライドに対応します。 近隣エリアから車で駅へ向かい、専用の駐車場を利用、鉄道に乗り換えることができます。 駅は East Kapolei、UH West Oahu、Pearl Highlands、Aloha Stadium など島西部の駅が中心となります。


      

                         終点近くの工事状況です。


                                                     その10 終わり


                                                          160910


 

ハワイ・リポート 2016  その10

加藤 達也 さん

ホノルル・レール・トランジット