ハワイの歴史としては、哀しみの民族紛争を経た末の、ハワイ王朝が決定付けられた場所という事になります。断崖絶壁の渓谷上から眺めるオアフ島の東海岸の景色は素晴らしいが、 歴史的背景を知るにつけ、この地を訪れることへの興味も深まります。


 


 

                       自然を生かしたゴルフ場です。


 


 その昔、ハワイ王朝の元祖であるキング・カメハメハがハワイ統一の王としての地位を築くためには、当時に対立していたカラニクプレ酋長の一族を倒さなければならなかったらしい。そして、その戦いの最終地がこのヌアヌパリ渓谷で、カラニクプレ酋長の一族を崖っぷちに追い詰めたカメハメハの軍隊が敵を一人残らずこの谷から突き落とし、勝利を治めたという結果になりました。


 

  ヌアヌパリの展望台にあるプレートには『海風がオアフの風景を変える』といった意味の英文が書かれていた。しかしてその意は、『夏草や 兵者どもが夢の後』、『国破れて山河有り、城春にして草青みたり』…と同義なのかと思う次第です。


                 


 


          


                                                     その19 終わり


                                                           160919


 

ハワイ・リポート 2016  その19

加藤 達也 さん

ヌアヌパリ渓谷