イエローナイフ旅日記  (2)

杉浦 久也  さん

3/16(木) 快晴、マイナス20℃


 

                          Bayside B&B 母屋


 

                    われわれが泊まっているキャビン


朝食:B&Bの朝食。母屋の1階には食堂があり、宿泊客のほか近所の人々も食事に来る。ジョン君の妻デビー(Debbie)さん、従業員のライラさんがにこやかに迎えてくれる。料理は至って簡素で、この地方の伝統的(Traditional)なものだという。炒めたジャガイモ、目玉焼き、ベーコン、果物を大皿に盛りつけただけである。量は多い。


 

                          朝  食


今日はインターネット接続、トイレの修理、テレビ接続、と問題解決に一日の大半を費やした。インターネットの方は、不安定ながらなんとか接続した。トイレについては、夜までジョン君が大奮闘したが、結局修繕不能の結論に達した。なんでもスエーデンのメーカーが作った高級品だそうだが、ちゃちな作りで性能・耐久性に問題がありそうだ。ジョン君には部屋替えを要求したが、それは無理なようである。代わりに宿泊料金を負けることで、了承してほしい、という。まあ、そうするしかあるまい。

昼食:「サトウのめし」に即席カレーの素をかけて食す。美味。

午後、氷結した湖面へ散歩に出る。氷の厚さが人間の背丈より厚いそうだ。大型のトラックでも平気で氷上を走行している。


 

              住居を兼ねた船(houseboat)、氷が解けるまでここで生活


 

                  氷上を走るキャピラーを装着した車


宿から2キロばかり南に行くと、氷と雪で作った芸術作品が立っている一角がある。最大のものはヨーロッパの古城を模した巨大な建造物である。城の中には入れてもらえなかった。


 

                      氷のオブジェと筆者


宿に戻り、午睡。

夕食:即席パスタ。美味。

母屋の2階にあるラウンジでオーロラの出現を見守りながら待つ。23時過ぎ、東の空にうっすらオーロラが現れる。カメラを装着し、防寒服に身を固め湖面へ急ぐ。薄雲がでていて、折角のオーロラの帯も鮮明さに欠ける。日付がかわり、1時過ぎまで湖面で頑張る。いずれにしても、湖岸の光の汚染にはがっかりである。オーロラのメッカとして客を集めるには、光の汚染防止に努力しなければならない。


 

              人工の光と薄雲に邪魔されて鮮明さに欠ける


                                                  つづく


                                                 170320