イエローナイフ旅日記 (4)
杉浦 久也 さん
8:30起床
一階へ降り、朝食。ジェシカの笑顔に迎えられる。まずコーヒーをもらい、料理はFlorentineとかしゃれた名がついているが、実質今まで食べたものと似たり寄ったりだ。近隣住民の常連客でなかなかの賑わいだ。この店は朝食と昼食しか提供していない。午後2時か3時になると、玄関のドアにClosedと書かれた看板が吊るされる。
われわれは一晩快適に過ごさせてもらった「柳の間」から、懐かしいキャビンへ戻る。ジョン君にトイレは修理できたか尋ねると「なんとか行けると思います」やや自信なさそうに答える。
昨夜の寝不足を補うために、すぐベッドにもぐりこみ二人とも熟睡だ。
16時ころ目覚める。朝食以外は日本から持参したレトルト食品などを食べてきたが、それにも飽いた。家内がバスに乗ってイエローナイフの街中にあるスーパーへ行き、食料を調達したいという。ジョン君にバスの便を尋ねる。彼は「今からバスで行くのは無理です。ちょうど車で街へ行く用事があるから、乗せて行ってあげます」という。家内と二人同乗させてもらう。
Independentという大きなスーパーの駐車場で車を降りる。30分後に拾ってもらう約束で彼と別れ、急いで店内を回り手あたり次第品物を買い物かごに放り込む。レジで107カナダドルを支払う。日本円で約10000円程度である。大きな買い物袋が3つ満杯になった。これでしばらく栄養補給ができそうだ。
一つ勉強になった。当地のスーパーでは酒類が一切売られていないことだ。ジョン君に頼んで酒類販売店に寄ってもらい、ウイスキーとビールを買い求めた。ジョン君の説明では、「この辺りは黒人が多く、酒店も多いんです」とのことであった。
湖上にはあちこちに自家用機がある
B&Bへ戻り、早速夕食。大好きなバゲットを切って、間へコーンド・ビーフを挟み、ビールを飲みながら食べる。至福の時だ。
現在23時12分、外は粉雪が舞い、星ひとつ見えない。オーロラ撮影はあきらめ寝ることにする。
つづく
170323