イエローナイフ旅日記  (7)

杉浦 久也  さん

3/21(火) 晴、薄曇り、マイナス12


8:30起床

比較的暖かい朝だ。

9時過ぎ朝食。注文を済ませ、食事が来る間に地方紙イエローナイファ(Yellowknifer)に目を通す。つい教育問題の記事に惹きつけられる。イエローナイフのあるノースウエスト準州の公立学校児童生徒の英語と算数・数学の学力が低く、それが問題になっているらしい。2015-16年度に行われた学力テストで、算数・数学で合格点に達したのは、受験者のわずか10.6%であった。


 


従来オーロラの活動は太陽黒点の影響が深く、黒点が多い時ほどオーロラが活発になると考えられてきた。その点、今年は黒点が少ない記録的な年と言われている。それでもオーロラにかなり激しい活動が見られる。なぜか。最近太陽のコロナホールがオーロラ活動に大きな影響を与えている、と言われるようになった。巨大なコロナホールから太陽風が噴出し地球に磁気嵐を起こす。それがオーロラを輝かせるわけだ。今回の旅行日程も家内がSpaceweatherでコロナホールの活動を予測し決めたものだ。


       

                     最近のコロナホール(暗い部分)


 

                        3月21日のオーロラ楕円


 

                        ささやかな昼食
 

昼食:サタケのピラフ、野菜サラダ(生食ホウレンソウ+マヨネーズ)、スープ(カリフラワー+パプリカ・コンソメ・カレー味)、オレンジ

午睡

16時過ぎから湖上へ散歩に出る。今日は氷上滑走路をその先端まで北上することにした。ところどころ雪が吹き飛ばされ氷が黒々と剥き出しになっているところがある。覗くと透明な氷が深いところまで見通せる。


 

                   滑走路を支える厚い氷の層


 


 

           若者らが氷上スポーツを楽しんでいる。


予想通りオーロラの方は平凡な動きであった。午前0時前から撮影を始め、22日の午前130分近くまでがんぱった。


              


 


                                                つづく


                                                 170324