イエローナイフ旅日記  (8)

杉浦 久也 さん

3/22(水) 薄曇り後晴れ、西風、マイナス15


9:15 朝食 私、オムレツ、ハム、チーズ、ほか。家内、クレープを主にした料理。甘くて閉口した、と言っていた。


 


 


 朝食を摂りながらイエローナイファー紙に目を通す。極北ならではの話題が興味深い。冬季、人々が氷の私道を勝手に作るため、スノーモビル事故が多発するそうだ。雪に覆われた雪原を高スピードでスノーモビルを走らせていて、突如氷の道が現れると、運転の自由を失い重大事故につながる。対策としては、氷道にはそれを示す標識を立てることが提案されている。


 


今日のオーロラ楕円を見る限り、かなり強力なオーロラ活動が期待できそうだ。しかも始まる時刻が早い。日暮れと共に現れそうだと家内が宣言する。


      http://services.swpc.noaa.gov/images/aurora-forecast-northern-hemisphere.png


昼食:固くなったバゲットを、家内の思い付きで牛乳に浸した後、その上にチーズをたっぷり載せて電子レンジで加熱した。これが予想外に美味しかった。


午睡

日課にしていた散歩は割愛。

夕食:アマノフーズのクリームパスタ。ただ熱湯をかけるだけで食べられる。パルメザンチーズを振りかけたら、一段と味がよくなった。


空の状況が怪しくなった。家内が外へ出てみると東の空から太く青白いオーロラがすでに天頂まで延びていた。食事の後片付けは放りっぱなしにして、滑走路に直行する。


 


 


 


 23時近くまで撮影し、私は寒さで指先の自由を失い、やむなく引き上げる。例によって、家内は独り氷の滑走路で撮り続けていた。


                                                つづく


                                                 170325