第26回歴史・文化探訪の会(ご報告)

  6月4日(日)に実施した第26回探訪会「半田市赤レンガエリア、蔵のまちエリア」について報告します。
  午前9時50分、名鉄住吉町駅に、特別参加の2人を含め14名が集合し探訪会を開始した。日程説明等ののち、
爽やかな日和の中、担当幹事を先頭に、最初の見学場所である赤レンガ建物に向かう。

 半田赤レンガ建物は、明治31年にカブトビ-ルの製造工場として誕生、日本で5本の指に入る規模を誇っていた。
各自、常設展示場(建物やビ
-ル作りの歴史を、模型、当時の写真、映像などで紹介)を40分程見学した。建物
の玄関前で記念撮影をし、紺屋街道を辿り、次の見学地へ向かう。

 20分程で國盛酒の文化館に到着、建物の前で案内の方から文化館の由来・歴史について説明を受け入館する。
 酒の文化館は約二百年を経た土蔵漆喰造りの蔵を改修し、昭和60年(1985年)にオープンした。数百点に及ぶ
古い酒造りの道具や酒造りの工程、書簡が展示してあり、案内の方の説明を聞きながら、約1時間見学した。麹室
などは当時のままに再現してあった。國盛の「芳醇麗酒」をきき酒できるコーナーもあり、参加者も数種類の地酒
を試飲させてもらった。

 午前の見学を終わり、すぐ近くの昼食会場「いしかわ」に移動し、豆腐料理を味わった。昼食後同じ場所で総会
を持ち、会計報告、役員案などが提案され了承された。その後集合時間までしばらく庭園、運河通りなど各自自由
に散策した。


  時間になり次のミツカンミュ−ジアムに移動し、入口前で記念撮影後入館した。しばらく待ち、係の女性の案内
で見学を開始した。

  MIZKAN MUSEUM愛称MIM(ミム))は、元からあった博物館「酢の里」から、装いも新たになり、2015
11
月にオープンした。古くから続く運河沿いの黒塀の景観とともに、ミツカンの酢づくりの歴史や、醸造の技術、
ものづくりへのこだわり、食文化の魅力などを5つのゾ−ンに分けて紹介してあり、案内に従い順に見学した。

 ゾ−ン1(大地の蔵)では、江戸時代の酢づくりや現在の醸造の様子を見学し、伝統精神に触れた。
 ゾ−ン2(風の回廊)では、古くからの運河を望みながら、半田の情景や息吹を、当時の写真と音の演出で感じた。
 ゾ−ン3(時の蔵)は、江戸時代に活躍していた、長さ約20メートルの「弁才船(べざいせん)」の実物模型が展示
  してあり、圧巻であった。甲板上から大型映像で江戸まで酢を運ぶ航海を体感した。

 ゾ−ン4(水のシアタ−)では、映像で四季の中の食といのちのつながり、食文化などを鑑賞した。
 ゾ−ン5(光の庭)では、にぎり寿司体験や鍋料理に欠かせないポン酢の写真入りラベル作りを楽しんだ。

 午後240分頃見学を終了し、出口付近で終了挨拶後解散した。



                              「歴史・文化探訪の会」幹事 清水國光さんからお寄せいただきました。

                                                              20170716