第27回歴史・文化探訪の会活動報告
去る11月12日(日)に実施した第27回探訪会「犬山城周辺と小牧山城」についてご報告します。
定刻の9時30分、快晴少し寒さを感ずる朝、名鉄犬山遊園駅前に11名が集合し探訪会を開始した。
出欠確認・資料配付、歴史・観光ボランティアガイド「ナイスで犬山」の植田孝子さんの紹介と簡単な挨拶の後、
犬山城へ向かう。
10分程歩き犬山城前広場に到着、そこからさらに急坂をしばらく登り城門へ、門をくぐり天守閣前の
広場で記念写真撮影後天守閣へ入る。急階段を登り展示物を見学しながら最上階迄上がり四方の景色を
展望する。小牧山城や岐阜城も遠望することが出来た。
犬山城(別名白帝城)は天文6年(1537)、織田信長の叔父織田信康が木之下城を移して築城したと伝
えられ、現存する日本最古の木造天守である。小牧・長久手合戦の際は羽柴秀吉が入場し小牧山の徳川家
康と戦った。その後城主はめまぐるしく変わり、江戸時代に尾張藩家老成瀬正成が城主になってから代々
成瀬氏が受け継いできた。その後様々な変遷を経て現在は財団法人白帝文庫の所有となり犬山市が管理
している。
犬山城を後に本町通りを徒歩南進し、道沿いにある「からくり展示館」(犬山祭のからくり等を展示)、
「城とまちミュ-ジアム」(犬山城と城下町模型等を展示)、「どんでん館」(犬山祭りの山車等を展示)を
見学し、更に南進し12時頃旧堀部家住宅に到着した。本町通り筋とは違う静かな雰囲気の中(犬山城の
前身である木之下城の風情が残る地という)、中庭でNPO法人「古代邇波の里・文化遺産ネットワ-ク」の赤
塚さんから説明を受け(堀部邸は犬山城主を支えた士族堀部一族が明治のはじめの時を過ごした場所で
ある等)、座敷等見学後、離れで昼食休憩を摂った。
昼食後徒歩で犬山駅に向かう(途中で木之下城跡も見学)。犬山駅から電車で移動し、ガイドさんに
御礼挨拶し途中で別れ、小牧駅で下車する。駅前から巡回バスに乗り換え市役所前で下車、小牧山の急な
登りを15分程歩き小牧山城に着く。
天守閣入口前で都築先生から小牧山城について、遺構や石垣の発掘等の説明を受ける。信長は清須から
小牧山に居城を移し、わずか4年で岐阜城に移ったが、ここに本格的な城や城下町を作る考えであったこと、
石垣の7割はチャ-トだというのが印象的であった。天守閣に入場し、展示物を見学、最上階に登り、犬山
城、岐阜城等遠望した。
15時頃入口付近で閉会挨拶、下山し銘々バス等で帰途に着いた。
歴史・文化探訪の会幹事 清水國光さんからお寄せいただきました。 20171228