3/30(水)
曇り、マイナス
2
℃、
0
℃
何より先に天気予報をネットで見る。家内は数種類の天気予報の中で、このオーロラマックス(AuroraMax)の天気予報を最も好んで見る。なぜなら最も晴天を多く発表するからだ。
小さなキッチンの掲示板に本日のデザートが手書きされている。「アップル・シナモン・クランブル」だ。どうも得体のしれないケーキである。ここでは主食はシリアルでそれに、デザートとしてホームメードのケーキ類が用意されるシステムらしい。そこで私は丼にいっぱいシリアルを入れ、牛乳をかけ、レンジで加熱。美味しいポリッジの出来上がりだ。そのあとでデザートを食べた。何とか腹を満たすことができた。前にいた
B
ayside B&B
に比べると、質量とも格段に落ちる。
ここで事件発生。このキッチンでは冷蔵庫が一つ置いてあって、みんなの共同使用になっている。冷蔵庫にいれる食品にマジックペンでそれぞれ持ち主の名前を書き、他人のものを食べることがないようになっている。性善説に則った運営だ。ところが、家内が滞在日数を考えて、貯蔵しておいた食パンが
4
枚なくなり、残りの入ったパンの袋が若い韓国人女性のテーブルに載っているではないか。家内は我が家のパンであることに気づき「イッツ・ミー!」と叫んでしまった。もちろんこれは「イッツ・マイン!(私のです!
It’s mine
!)」というべきだったが。
いずれにしても、その剣幕にビックリした韓国の娘さん二人は、片言の日本語で「スミマセン」を繰り返す。しばらくすると、小柄な方の娘さんがオレンジを二つ持って謝りに来た。家内は受け取らない。何とかなだめてオレンジを受け取り、その場は収まった。
ささやかな朝食。向こう側にあるオレンジ二つが韓国女性の謝罪のしるし。まだ食べていない。
今日は部屋替えだ。この
Narwal B&B
の最高の部屋だそうだ。その名がふるっている。
Timber Wolfe Suite
(シンリンオオカミ・スイートルーム)という。今入っている部屋の倍以上の広さと、調度品、シャワー・トイレ、冷蔵庫、電子レンジ、等々、なかなか立派である。但し部屋代が
5
割り増しだ。
Timber Wolf Suite(
シンリンオオカミ・スィートルーム
)
の札がドアに貼ってある。
部屋の象徴ともいうべきシンリンオオカミの毛皮が壁に掛けられている。頭の先から尻尾の先までで測ってみたら何と
1.8
メートもある。
頭部のはく製は、なかなかの迫力だ。夜うなされそうだ。
自前の昼食
日本から持参した食料がこんなに残っている。どうしたものか。
おもてではキャシーと娘のレーチェルが庭で仕事をしている。働き者たちだ。
18:30
ころのオーロラ予報楕円。かなり強そうだ。
21:30
ころから撮影開始。
3
月
31
日午前
0
時
45
分ころ撮影を終える。
つづく
170403
イエローナイフ旅日記
(16)
杉浦 久也
さん