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          平成30年度

    校長会70周年を迎えて
 
     会長 鳥 山 勇(H21 時習館)

 去る5月20日の総会において、会員の皆様の御推挙により昨年度に引き続き会長職を仰せつかりました
鳥山であります。もとより浅学非才の身ではありますが、職務を誠実に果たすなかで、少しでも本会の進
展に寄与したいと考えております。


 実は私、5月上旬に脳梗塞で倒れ療養中のところであり、現在は通院しつつ自宅にてリハビリに励んで
います。入院加療中、副会長の寺田志郎先生に「このままでは職責を果たすことができない。会長職を辞退
したい」とお願いし、総会それに続く懇親会も欠席せざるをえないので、運営全般を伊藤・寺田両副会長に
依頼したい旨を申し述べております。

 その上で私に引き続き会長として職務に努めるようにとの意思を伺い、全うできるか不安もありますが、
私なりに努力をしたいと考えております。幸い、その後の経過は順調であり、6月中旬には復帰できると
思われますので、会員の皆様方には御理解と御協力をお願い申し上げます。

 そして、副会長には伊藤建士先生・寺田志郎先生の留任を御承認いただき、さらに監事として百合草信夫
先生の留任、退任される内藤克弘先生の後任として野田隆洋先生の就任をお認めいただきました。4人の
先生とも優れた識見と実行力を持ち合わせておられ、私としては大変心強く思っております。今後も加古
事務局長はじめ事務局の方々とも連携し、スムーズな運営を図って参りたいと思います。


 さて、本年平成30 年(2018年)は本県公立高等学校長会設立70周年に当たっております。新制高校は
昭和
23年(1948年)に発足しておりますが、校長会も諸先輩の努力のおかげで同年に設立されております。
この節目の年をどう迎えようか、昨年度幹事会等で提案し検討してきましたが、次に掲げるように実行する
こととしました。

 70周年を迎える姿勢としては、現職の校長会との共催である記念式典・祝賀会をもって周年行事とするの
ではなく、この1年間を通してそれにふさわしい事業を展開できないか、考えることとしました。

 具体的には、この1年間、総会等の旧会員の会主催の会合には「愛知県公立高等学校長会設立70周年記念」
の銘を謳うこととしました。

 そして、旧会員の会には過去の諸資料、会議録・論文・写真・会報等が保存されていますが多岐多様に渡り、
それらが整えられているとは申せない状況をきたしています。電子化すべき資料も多いと思われますが、
そのまま放置されているのが現状です。そこで、これを整理することを旧会員の会の事業として立ち上げる
ことといたしました。そのため、諸資料の存在自体を熟知している石井政一先生(前事務局長)を委員長と
する特別委員会を起こすこととし、この際必要な資料等をCD化し、会員の方々に容易に閲覧できるよう
工夫もしたいと考えております。ただし、旧会員の会の財政状況により潤沢な予算は付けられもおりません
ので宜しく御理解ください。もし諸資料の整理等の作業に関わりたいとの気持ちをお持ちの方がございま
したら、是非加古事務局長まで御一報くださいますようお願いいたします。

 なお、記念式典・祝賀会は平成3011月17日(土)に実施いたしますので、当日多くの会員の皆様方に
参加していただきたいものと心から願っております。


 顧みれば、戦後教育も当然70年を超えようとしております。私達教育に直接携わりその責任の一端を担う
者として、戦後教育を総括すべき時期にきており、その総括を踏まえて、様々な現実的課題に対処すべき
であろうと思われます。

 現実には経済・金融のグローバル化は一層すすみ、人間の心・精神に深刻な影響を与えざるをえないことが、
次第に顕在化しているように思います。このグローバリズムの嵐のなかで、学校教育は、時代に適応しつつ
その中核の保持を図らなければならないことは、会員の方々と共有できると思います。問題はその中核を
どう捉え、どう保持してゆくか、であろうと考えていますが、会員の方々の様々な御意見を会報に寄せて
いただき、≪愛知の教育≫に少しでも寄与したいと思っております。

 最後に、前任の野々部先生の掲げられました「継承と発展」を本年度も引き継ぐこととし、私の再任の
あいさつといたします。