第29回歴史・探訪の会活動報告
去る11月10日(土)に実施しました第29回探訪会「桑名駅周辺の名所旧跡」についてご報告します。
定刻の10時00分、快晴の朝、桑名駅東口物産案内所前に8名(当初は10名予定)が集合し探訪会を開始した。
出欠確認・資料配付・予定変更説明、ガイドの松本?記さんの紹介と挨拶の後、八間通りを東に向かい出発した。
歩道の所々に蛤等模様のマンホ-ルがあり、曾て盛んであった桑名鋳物の名残を見せていた。10分程歩き海蔵寺に
到着、木曽三川改修工事を行った薩摩義士の墓と本堂内に展示してある工事関係の資料を見学した。
そこから右折し寺町商店街に入り、本統寺に到着し見学した。本統寺は徳川家茂や明治天皇が宿泊した由緒ある
お寺で、境内には松尾芭蕉が貞享元年(1684)野ざらし紀行の初旅の折り、この地で詠んだ句「冬牡丹千鳥よ雪の
ほととぎす」の句碑が建てられている。
寺町商店街を抜け、旧東海道を通り、石取会館に到着した。石取祭の紹介がしてあり、花車等を見学した。
石取り祭は国の重要無形民俗文化財で、ユネスコの無形文化遺産にも登録されている。「日本一やかましい祭り」
と言われ、由来は「石」を神と捉え、桑名南部を流れる町屋川の清らかな石を取って氏神である春日神社に奉納
する祭である。
石取会館を後にし、春日神社に向かう。本殿を見学後門を出て、旧東海道沿いにある青銅の鳥居も見学する。
その後、桑名城壁が残る「歴史を語る公園」に向かう。ガイドより桑名城の説明を受け、堀の対岸の桑名城跡を
遠望しながら、七里の渡跡へ向かう。説明を受け見学後昼食会場である「あずまや」へ向かう。ここで昼食休憩、
ガイドを交え蛤料理等を堪能しながら、しばし歓談した。昼食後六華苑に移動する。
六華苑は、山林王と呼ばれた桑名の実業家二代目諸戸清六の邸宅として大正2年に竣工した。その後桑名市に
寄贈され平成5年六華苑として一般公開された。その洋館部分はジョサイア・コンドルが手がけ地方に唯一残る
作品で、特徴として4階建の塔屋や、庭園に面して多角形に張り出した1階のベランダと2階のサンルームなどが
あり、国の重要文化財にも指定されている。
予約の関係で、先に一階和室の一部屋に入り連鶴の折鶴体験を行った。指導の方に助けて貰いながら、各人
挑戦し何とか完成する。その後、ガイドに従い館内1・2階を見学した。
館内見学後入口で記念撮影をし、少し南に回り道をして諸戸氏庭園を見学をした。入口が、赤レンガの蔵の
一角にありそこから入場した。順に藤茶屋(扇の間)、菖蒲池、推敲亭、御殿広間、玉突き場等を見学し退出
した。本日の探訪会もこれで終了となり、ガイドさんにお礼挨拶後バスで桑名駅に向かい16時頃解散した 。
歴史・文化探訪の会 幹事さんからお寄せいただきました。
20191231