中日俳壇 年間最優秀賞    (長谷川久々子 選)


      昼と夜いづれがいづれ老いの夏    (9月30日)

                                林 建生 さん


        【評】 「人は老いを何もて計れるのだろう」という一文を読んだ覚えがある。
            掲句ならば、夏の暑さに耐える体力か。それなら老体の生きる術は、
            うつうつと過ごす昼夜の、身の処し方と言えそうだ。
                                   
                       中日新聞 2019年12月23日朝刊 掲載