あーかいぶず

                     登録概要

 登録番号   0146
                                                                             
フ リ ガ ナ ワタンヅ エイイチロウ 性 別  男
氏  名  渡津 英一郎 最終学校名  愛知県立瀬戸西高等学校
登 録 分 野  1著作
(1.1論文)
タ イ ト ル  『 経済社会の発展に伴い変化した学びへの意識と教授制度について
             −戦後 30 年間に編物教室が果たした歴史的役割から− 』
概   要
 本研究は、経済社会の発展に呼応し変化した学びへの意識と教授制度について、戦後ブームとなった機械編みと編物教室を通して考察しようとするものである。
 編物ブームのきっかけを作り、後にこれを牽引したのは編機メーカーである。また、これを支えたのは編物教室だといわれる。編機メーカーと編物教室はともに編物技術の向上を図り服飾文化の発展に寄与しつつ事業を展開した。しかし、20 年後の全盛期以降は、メーカーがいかに優れた機械を作っても、教室がその時々の期待に応じ変化しても、編物ブーム終焉の流れを変えることはできなかった。このことから、これらメーカーと教室は時流に乗り自己の利益を求め活動したことだけが注目され、他に果たした積極的役割が見逃されがちである。
 しかし、編機メーカーと編物教室は、動機と活動は異なるが、その時々に社会的な大きな役割を果たしてきた。機械編みの知識・技術指導を通して、女性が自身で衣服を作り親しみ、優れた作品に関心や知識をもてるようにした。知識・技術を身につけるため、家を出て学校で学ぶことを推し進めた。女性の意識・行動の様式を変える大きな成果を残した。



発表時期  平成30年 装丁  A4
発表団体・出版社等  愛知大学「教職研究年報」第7号
作品保存先・照会先  愛知大学図書館、全国国公立図書館、全国国公私立大学図書館