あーかいぶず

                     登録概要

 登録番号   0156
                                                                             
フ リ ガ ナ ワタンヅ エイイチロウ 性 別  男
氏  名  渡津 英一郎 最終学校名  愛知県立瀬戸西高等学校
登 録 分 野  1著作
 (1.1論文)
タ イ ト ル   『 民法の成年年齢引き下げに伴う高校教育への影響と対応策
     - 保護者の学校への理解と協力・教育費負担 - 』
概   要

 2018 年 6 月、通常国会において、民法が改正され成年年齢が引き下げられた。今回の引き下げによって、高校では在学中の三年生が誕生日を迎えると成年になり、全生徒に占める成年の割合が高くなる。選挙権年齢の際は、政治とりわけ選挙に関する幅広い知識を身につけ、獲得した選挙権を有効に行使する指導が必要とされた。今回の引き下げでは消費者問題が大きく取 り上げられ、法的に保護されない生徒を深刻な被害者とさせない指導が求められた)。
 しかし問題点は、消費者教育の充実だけで解決できるものではない。校則・生徒指導の基準が揺らぎ校内の秩序が混乱すること、保護者の生徒指導への協力・保護者の教育費の負担に関することなど、根拠のないものも含め不安な事柄があるとされている。これらは当面、生徒が在籍する高校に関するものであり、教員による一層の努力が求められる。
 ただし、危惧されるのが高校に関係することでも、その影響は生徒とその家族の生涯に及ぶものである。問題点は校内の努力だけで解消できるものではない。そのため本稿では、改正法施行前のこの時期、従来どおりの教育を推進するには、高校の一貫した指導と併せて、生徒・保護者の充分な理解と積極的な協力が不可欠としてその具体策を考察した。

発表時期  平成30年 装丁  A5判
発表団体・出版社等  愛知大学『教職研究年報』第8号
作品保存先・照会先  全国国公立図書館、全国国公私立大学図書館