会長便り  12号

平成22年2月2日


  
    医学講演会の概要

                             
                          会長  松 原 眞 志 夫


 旧会員の会の皆様には、ご清栄のこととお喜び申しあげます。

 去る2月1日に、愛知県教育懇談会の例会がありました。今年は、約120名の出席がありました。

 総会後の講演会では、認知症介護研究・研修大府センター長 名古屋第二赤十字病院名誉院長 柳 務氏が「認知症の予防とケア」と題して講演なさいました。

 80分の講演を短く報告するのは少し乱暴ですが、概要だけ記します。

1 認知症は、長生きすれば誰にも高率で起こりうる恥ずかしくない病気である。

2 認知症の中核症状には、名前などの想起障害、記銘障害、好きなこともしなくなる、会合などの外出をしない、身だしなみがだらしなくなるなど、記憶障害、思考力判断力の障害、実行機能や読み書き計算の障害などがある。

3 アルツハイマー病による認知症の発症、進行はゆっくりなので、予防は早ければ早いほどよい。

4 予防に効果のあるもの

 魚、シーフードを1日に1回、1日あたり18.5グラム以上摂取するとよい。
 野菜や果物中のビタミンEがよい。
 ワインは、1日にふつうのグラスで3・4杯がよい。

 囲碁、将棋、チェスなどをするとよい。
 文章を読むこと、楽器の演奏、ダンスなどがよい。
 ウォーキングなどの運動習慣がよい。

 閉じこもらず、知的社会的活動をするとよい。
 高血圧、高脂血症、肥満、糖尿病などメタボリック症候群の改善を図るとよい。
 過度のストレスを避ける。

以上です。身につまされる事柄ですが、情報の一つとしてお伝えいたします。