思わぬ積雪の登山教室

2月16日(水)

             fujimidai.png

所属する会が行っている登山教室に指導員として参加する。
今回は岐阜県阿智村の富士見台で、積雪の中ワカンやスノー
シューを着けて歩く訓練を兼ねた山行である。

fujimidaimap.jpg 


受講生、指導者合わせて24名で、朝7時に集合して、マイクロバスで
中央道を走る。
雲一つない絶好の登山日和である。
途中のバスの中では、初めてワカンを着ける人もいるため、リーダー
からワカンの種類や利点、歩き方などの講習がある。
また、地形図を広げて今日歩くルートの詳細な説明がある。
園原ICを出て古代東山道の林道に入るも、数日前の降雪のため駐車
場の500mほど手前で除雪が切れてしまう。
仕方がないのでここでバスを降り、準備をし、ストレッチをして9:10雪の
積もる林道を歩き始める。
DSC00617.jpg 

林道を40分ほど歩き神坂神社前の駐車場広場に出る。
DSC00619.jpg 

         DSC00638.jpg 

DSC00639.jpg

ここでワカンを装着する。
初めて着ける人は着け方や歩き方の基本を教わる。
神社の裏手まで林道を登る間も積雪が増し、かわるがわるにトップを
交替してラッセルの練習をする。
右手に登山道入り口の標識が現れ、ここからいよいよ本格的な登りが
始まる。
DSC00622.jpg 

リーダーをトップに、膝下まである雪を踏みしめて、トレースのない道を
一列になり登っていく。
DSC00623.jpg 

30分ほど登った展望が開けた場所からは、一点の雲もない青空の下、
東に荒川岳、赤石岳、聖岳など南アルプス南部の山々が白く輝いて
見える。
DSC00624.jpg 

徐々に傾斜が増し、積雪も深くなる林の中の道をトップを交替しながら
の登りが続く。
DSC00625.jpg 

しかし、吹き溜まりでは1m近くもありそうな膝を超える積雪の中で時間
がかなりかかってしまう。
13時をめどに登れるところまで頑張るも、尾根上の1471mの三角点
手前で時間切れとなる。

展望の開けた個所の雪の上で30分ほど昼食タイムを取る。  
DSC00629.jpg 

DSC00631.jpg

 DSC00634.jpg

DSC00635.jpg 

ここからは樹間越しに塩見岳なども望むことができる。
DSC00633.jpg 

参加者全員で記念撮影をする。
DSC00636.jpg

13:30下山にかかる。
下りは斜面をショートカットし、しり制動をしたりしながら一気に下る。
         DSC00637.jpg

苦労して登った道も1時間もかからず50分ほどで神坂神社前に下りて
る。
もと来た林道を歩き、午後3時過ぎ待っていたバスに乗り、近くの温泉
で汗を流して、 午後6時少し前に名古屋へ帰ってくる。


本日のの登山教室は、ワカンやスノーシューを着けての雪山の歩き方
の訓練が中心であった。
膝上を越す積雪のラッセルの仕方、雪の中での手早い着脱などまだ
まだこれからの課題が残ったが、参加された受講生の皆さんがこれか
らも雪の山に積極的に出かけて、四季を通じた山の楽しさを勉強して
ほしいものである。
富士見台の山頂にはたどり着けなかったが、雪山の楽しさ、難しさを
経験できた山行であった。

                              山遊人