敦賀の山でレベルアップ

6月12日(土)

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梅雨入り間近の貴重な晴れの一日、敦賀三山の一つである岩籠山で行われたレベルアップ山行に参加する。

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リーダー、スタッフも合わせて16名の参加で、朝7時に一宮駅前に集合してマイクロバスで名神、北陸道を走り、敦賀ICを出て8号線を少し戻り、8時過ぎに市橋登山口に到着する。
梅雨前線が北上してきており、明日にも梅雨入り宣言が出されそうな気配であるが、晴れて暑くなりそうな一日である。
バスを降り、JR北陸線のガードを2つくぐり歩き始める。
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途中では、マムシがとぐろを巻いていたり、白いササユを見たりしながら、しばらくで駐車場広場に着く。
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この駐車場は簡易トイレなども設置されており、乗用車ならばここまで入ることができる。 
地元の方の車が3台ほど止まっている。
ここでストレッチをして、登山開始である。
谷筋に沿って入り、途中何度も谷を渡りながら徐々に高度をあげてく。
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途中では周囲から流れ込んでいる沢の分岐点などで、リーダーから、地図を見て現在地や進行方向の確認などの研修課題が出される。
2時間半ほどの登りで11:20岩籠山と夕暮山を結ぶ尾根上に出る。
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この三叉路はブナなどが茂り木陰になっており、ここで昼食を摂る。
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昼食後、11:45に岩籠山に向けて稜線上の道を進む。
途中には立派なブナの木などが茂り、新緑が気持ちのいいところである。
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鞍部を経て少し登り返し、12:10に三角点の立つ岩籠山に着く。
山頂は笹原になっており、展望がよくきく見通しのよい山頂である。
西には大きな野坂山がどっしりとそびえ、かすんではいるが、北には敦賀湾も望むことができる。
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眼下には特徴的な岩塊が点在するインディアン平原を見下ろすことができる。
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この山頂では、地図を広げ遠くの横山岳や金糞岳を確定する山座同定の研修があり、参加者がそれぞれ確認をする。
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研修後、参加者全員で記念写真を撮った後インディアン平原へ向かう。
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インディアン平原は、笹原の中に岩塊が点在しており、名前の通り西部劇に出てくるような大草原のミニチュア版である。
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気持ちのいい笹原を横切ってインディアン平原の山頂に着く。
ここからの展望もいい。
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展望を楽しんだ後、岩籠山を巻いてもと来た道を戻り、電波反射板の立つピークを通って12:30過ぎ夕暮山山頂に着く。
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この山頂では、付近の山を見通しながらコンパスを使ってクロスベアリングの練習などの研修をする。
これはなかなか難しく一度の研修では覚えられない。
研修の後、日本庭園と名付けられた松の木などが点在する平坦地を通り、山集落に向けて北西尾根を下降にかかる。
少し行ったところで、斜面にザイルを垂らし、簡易ハーネスを着けて、プルージックでの昇下降の練習をする。
谷沿いの斜面を歩いている時などに滑り落ちた場合には役立つので、常に各自が最低の装備は用意していたいものである。
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練習後、長い尾根を下り、二つほど大きな堰堤の上を通って15:30過ぎに谷集落に到着する。
ここから迎えのバスに乗り、途中の日帰り温泉で汗を流し、午後6時半一宮駅前に帰着する。


今日の山行はレベルアップ山行ということで、机上では勉強していてもなかなか実地の山行のときにはできない地図読みの仕方やロープワークの基礎を学ぶ研修山行であった。
参加者全員が学ぶ姿勢で参加しており、熱心に研修を積むことができた山行であった。
こういった基礎的なことの積み重ねが安全・安心な登山や個人のレベルアップにつながるものである。
これからもこういった山行にはできるだけ参加をして、少しでも自分の登山技術の向上を図っていきたいものである。
最後になったが、今日の研修に参加する機会を与えて下さったリーダーに感謝を申し上げたい。

                              山遊人