今年もオーロラ見物に

その1



 去る3月16日から3月29日まで、2週間の予定でアラスカ州

フェアバンクスへ行って来ました。昨年、偶然見つけたロッジに

泊まりこみ、家内と自炊しながら過ごしました。写真を交えて

ご報告いたします。

 このロッジはAurora Borealis Lodgeといい、インターネットでも検索

できます。若い熊谷さん夫妻がアメリカ人と共同経営しているものです。

オーロラの見物・撮影を主目的に作られた宿泊施設としては、アメリカで

最初のものだと経営者たちは胸を張っています。客室には、北向きの大きな

窓があり、部屋の中からオーロラを鑑賞できるように設計されています。

また部屋の照明が外に漏れて、オーロラの写真撮影の邪魔にならない

ように、午後10時から午前2時30分の間は、灯りを暗くするか消灯する

ことになっています。各部屋には、トランシーバーが備えられていて、誰でも

オーロラの出現に気づいたものが、信号ボタンを押してほかの人たちに

知らせます。

 私たちは、夜ほとんど眠らずに、オーロラの出るのを待ち、出たとなると

カメラを担ぎ外へ出て撮影するのが常でした。朝は9時か10時ころ、朝食

兼昼食、その後昼過ぎまで仮眠、午後2時ころ運動のため1時間30分ばか

り雪道を散策、午後6時ころ夕食、というのが日課でした。

 われわれの滞在中、観測可能な11晩中、3晩は曇天であったり、晴天で

あってもオーロラが全く出なかったりでしたが、幸い8晩は何とか極光を目に

することができました。しかし、数年前われわれが観たような全天を覆うよう

な活発な動きはありませんでした。皮肉なことに、われわれが帰国後、4月

第1週あたりは、連日大きな動きがあり、悔しい思いをしています。

以下写真で説明します。

ロッジの北方には、人家もなく、光の汚染もない。

運動不足を補うため毎日散歩(筆者と家内)

宿泊したロッジ、2階に2部屋、1階に1部屋客室がある。

客室内部(ダブルベッド2つ、調理台、バスルーム付き)

メインロッジと展望台

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杉浦 久也  さん