田園風景眺望と古城址を巡る早春の山

2月27日(日)

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所属する会の同期会で、恵那の岩村町にある里山の三森山と
水晶山へ山行する。
昨日に続き2日続きの山行である。
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        (GPSの軌跡を25000地形図に落としました)


午後から崩れそうな天気予報であり、雨を少し心配しての出発で
ある。
今回の参加者は20名で、朝7時前に集合してマイクロバスで中央
道を走り、恵那ICを出て、8時半前岩村ダム横の駐車場に着く。
準備をし、ストレッチをして8時半過ぎ出発する。
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林道を少し歩き、すぐに左手の鳥居をくぐり三森神社への登山道
に入る。
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2週間前に下見に来たときには雪が30pほど積り、ワカンを着けて
歩いたが、今日はこのところの暖かさで雪は全くない。
整備された幅の広い登山道を緩やかに登っていく。
少し上まで登ると登山道に残雪が現れる。
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登山道を左に折れ、45分ほどで森神社に着く。
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山中にしては立派な御社で、隣には社務所を兼ねた避難小屋もある。
お参りを済ませ、1、2分登って、神社横の展望台へ行く。
ここの展望台からは、「日本一の農村風景」で有名な、岩村町の棚田
の風景が眼下に広がって見える。
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しばらく休憩した後、三森山に向けて稜線上の登山道を行く。
北斜面にはまだ残雪が消え残っている。
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途中奥矢作方面の風車の風景を見ながら、10時過ぎ三角点の建つ
三森山山頂に着く。
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下見に来たときには三角点と書いた標識が隠れるほど積雪があった
が、今日はほとんど融けてしまっている。
展望は東方面だけに開けており、20人が休む場所もないので早々に
山頂を後にする。
ここからは小さなピークのアップダウンを繰り返しながら南に続く
痩せ尾根を行く。
途中には、珍しい丸い三角点の標柱がある。
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そこを過ぎたところで登山道は右に大きく曲がり鈴ヶ根尾根と書かれ
た広くなった尾根道を徐々に下って行く。
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地形図上の水晶山の手前には「点名水晶山」と書かれた三角点がある。
右に三森ダムへの分岐点を分け、しばらくで水晶山に着く。
ここの山頂は全く眺望はなく、少し下ったところに展望台地がある
らしい。
ここで全員で記念撮影をし、昼食とする。
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水晶山からは、岩村城址のある城山に向けて下る。
赤松の大木が多い道を下り、13:00林道に出る。
少し上ると岩村城址本丸跡に出る。
女城主で有名な岩村城は、日本三大山城の一つであるが、今は立派
な石垣だけだが残るのみであり、かつての栄華がしのばれる。
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いろいろな遺跡の残る城址の中の石段の道を下り、13:30バスの待つ
歴史資料館横に下山する。
岩村の町にある酒蔵ではちょうど清酒の蔵出しをやっており、お酒に
目のない参加者は、百円でお猪口を買い利き酒をしてのどを潤している。
また、町中の各店ではお雛様が飾られており、観光客で賑わっている。
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お団子や五平餅を食べたりしながら街並みを散策する。
岩村の町は、有名な「言志録」の著作者である江戸時代の儒学者「佐藤
一斎」の仕えた藩であり、各家の軒先には言志録の一節が掲げられ
ている。
午後3時頃まで散策してバスに戻り、途中日帰り温泉で汗を流し、
午後5時過ぎ名古屋に戻る。


今日の山行は、早春の里山をのんびりと歩き、岩村城址や街並みの
散策もできバラエティーに富んだ山行となった。
ゆったりとした山行で心をほぐすことができた山行も、我々のような年
代の者にはたまにはいいものである。

                                    山遊人