夏間近の伊吹北尾根

7月10日(土)

   山名


天気がよさそうなので突然思い立って、一人で伊吹山の北に連なる国見岳から
御座峰までの北尾根に山行する。


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この時期の伊吹北尾根は、ぼちぼち夏の花が咲き始めているのではないかと期待し、
一人で出かけることにする。
朝6時前に名古屋を出て、名神の大垣ICから池田町を通り、春日村から国見峠への
林道を走り、7時半前に国見峠の駐車場に着く。
まだ、車は一台も止まっていない。
ガスがかかり視界が悪く、少し寒い。
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峠の碑の後ろの登山道に取り付き、杉林を抜け、15分ほどで主稜線に出る。
そこから樹林の中の石灰岩で滑りやすい急坂を30分ほど登ると、以前アンテナが
立っていた平坦地に出る。
5分ほど歩いて、狭く、消えかけた道標が立つ国見岳山頂に出る。
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ここから滋賀県側を巻いて登り返すと大禿山である。
この山頂は広く展望はききそうであるが、ガスの中で眼下に春日の集落がかすん
で見える。
また、少し下って30分ほど登り返すと三角点のある御座峰山頂に着く。
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ここの山頂も広く、地元山岳会の立派な北尾根縦走路開設の記念レリーフがある。

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周囲は灌木に覆われ展望はきかない。
しばらく休んでいると、ご夫婦の登山者が登ってみえ、これから伊吹山まで縦走する
ということである。
どうしようか迷ったが、伊吹方面は相変わらずガスがかかり、展望も得られそうもな
いので、ここから引き返すことにする。
花を見ながら縦走路を気持ちよく歩いていると、そのころから徐々にガスが切れか
かり、行く手に端正な形をした国見岳が山頂を現す。
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下りの道では、ツアー登山の団体やいくつかのパーティーとすれ違い、この道の
人気の高さがうかがい知れる。
縦走路には夏の花がぼちぼちと咲き始めており、いろいろな花に出会うことができる。
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              ササユリ

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                 アザミ

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                 ルリトラノオ?

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              ホタルブクロ 

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                 シモツケソウ


4時間ほどの山行で、ガスが出て伊吹山も見なかったが、伊吹北尾根は晴れていれば展望もよく、これから夏に向けてさらに多くの花に出会うことができる気持ちの良い縦走路である。

                                  山遊人