霧雨に煙る鈴鹿の秘境ブナ清水


5月26日(水)



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所属する会が主催する登山教室に、受講生の方たち11名と一緒に参加する。
今回の現地学習場所は、朝明渓谷から入って、鈴鹿の秘境といわれているブナ清水を通り、国見岳から御在所山に至るコースである。
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指導員も入れて総勢16名が参加し、朝7時に集合し、マイクロバスで東名阪を走り、四日市ICから朝明へ向かう予定であったが、名阪が集中工事のため渋滞しており、手前の四日市東ICでおり、朝明駐車場へ9時過ぎに着く。
霧雨が降り、山はガスに隠れて見えない。
駐車場でストレッチをした後9時半に出発する。
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今回の山行は20代の若い受講生の方も参加し、はなやいだ雰囲気である。
若い人の山のファッションセンスはとてもかっこよく、我々中高年にはとても刺激的である。
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途中モリアオガエルの卵が産みつけられているのを見ながら、伊勢谷小屋から根平峠への道を緩やかに上り、10時半過ぎ、ブナ清水への入口分岐に着く。
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ここから道は左に折れ、伊勢谷沿いに緩やかに登っていく。
途中にはイワカガミの群落もあり、この辺りではちょうど花が最盛期である。
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30分ほどでブナ清水に着く。
ブナ清水は鈴鹿南限のブナ林が残る静かでとても美しいところである。
しっとりと霧に濡れ新緑が美しい中で小休止する。
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立ち姿もかっこいい!!!
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雨にぬれた新緑の林が美しい。
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ブナ清水から少し登ると、伊勢谷の源頭に着き、岩の間から清水が湧き出している。
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この辺りから道はやや不明瞭になり、いくつも踏み跡が交差する斜面を登り稜線上に出る。
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稜線上では、シロヤシオやシャクナゲが花を付けている。
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しばらく歩いて、まさに名前のとおりのキノコ岩の奇岩に出る。
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皆が岩の上に上るが、さすがにキノコ岩の上には怖くて立てない。
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しかし、さすがにリーダーはいとも簡単に笑顔で立って見せる。 

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稜線に戻り、青岳山頂で昼食を摂る。
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この頃よりやや雨が強くなり、皆雨具をはおる。
昼食後、雨で削られた道を登って、午後1時前に国見岳へ到着し、全員で記念撮影をする。
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その後、御在所山まで行く予定であったが、雨も降って展望もきかないので、国見峠から裏道を下ることにする。
岩のゴロゴロする歩きにくい道を下り、藤内壁が見える藤内沢出会いまで来ると雨も止み、ここで雨具を脱ぐ。
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2年前の大雨で荒れた北谷を藤内小屋へ向けて下る。
下界は晴れており、四日市方面の伊勢湾がよく見える。
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藤内小屋を経て、バスの待つ鈴鹿スカイラインの裏道入口下の駐車場に午後3時過ぎ全員無事辿り着く。



今回の山行は、登山教室に同行しての山行であったが、ブナ清水では雨にぬれた新緑の瑞々しさに心を洗われた気持ちになり、イワカガミやシロヤシオなどの花にも出会うことでき、鈴鹿の最後の春を満喫した山行であった。

                               山遊人