霧氷の花咲く雨乞岳

4月24日(土)


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山の仲間5人で鈴鹿第2の高峰雨乞岳へ山行する。
高気圧に覆われた絶好の登山日和である。
一昨年9月の集中豪雨のため、いまだに鈴鹿スカイラインが閉鎖されており、
武平峠から雨乞岳に入ることができない。
したがって今回は、朝明から根の平峠を越えて、愛知川に降りるコースで
計画する。

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朝6時に名古屋を出発し、東名阪四日市ICを出て、7時前に朝明駐車場へ
到着する。
今朝もこの時期にしてはかなり冷え込んでいる。
支度を整えて、しばらく林道を歩き、伊勢谷小屋から左に伊勢谷へ入り、
1時間ほどで根の平峠に着く。
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上水晶谷出合まで下り、しばらくで愛知川源流のコクイ谷へ出る。
谷にかけられた丸太の橋を渡り、コクイ谷を1、2度左右に渡り返す。
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前日の雨で流量が多く、渡れる箇所を探しながら緩やかに登っていく。
途中かつての鉱山跡を通り、傾斜が徐々に増してくる。
2時間ほどで古い杉の大木が立つ杉峠に到着する。
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この道は、かつての千種街道である。
峠からは150mほどの急登で尾根上に出る。
気温が低く、山頂近くの灌木には霧氷が着き白くなっている。
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最後に背丈を越す笹をかき分けてやっと11時少し前に雨乞岳山頂に到着する。
山頂からの展望はよくきき、すぐ隣には東雨乞、その後ろには御在所岳から
鎌ヶ岳など鈴鹿南部の山々がよく見渡せる。
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寒いので30分ほど昼食を摂り、11時半ごろ早々に下山にかかる。
午後になりだんだんと気温も上がり、落ち葉の重なる明るい雑木林の中を
気持ちよくゆっくりと下山する。
途中の谷ではミツバツツジが満開で、ピンクの花が山肌に輝いている。
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3時間ほどかかり午後3時前に車を止めた朝明へ下山する。


このコースは往復で15q近くあり、登り4時間、下り3時間のかなり長丁場
であった。
しかし、まだ早春の雰囲気が漂い、木々の芽吹きがやっと始まった中を、
愛知川源流の清冽な流れを見ながらの変化のあるコースで、あまり疲れを
感じなかった。
私にとっては学生時代以来の数十年振りの雨乞岳山行であった。


                                          山遊人