霧氷の花咲く雨乞岳
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2010-04-24 Sat 23:00
4月24日(土)
山の仲間5人で鈴鹿第2の高峰雨乞岳へ山行する。 高気圧に覆われた絶好の登山日和である。 一昨年9月の集中豪雨のため、いまだに鈴鹿スカイラインが閉鎖されており、 武平峠から雨乞岳に入ることができない。 したがって今回は、朝明から根の平峠を越えて、愛知川に降りるコースで 計画する。 朝6時に名古屋を出発し、東名阪四日市ICを出て、7時前に朝明駐車場へ 到着する。 今朝もこの時期にしてはかなり冷え込んでいる。 支度を整えて、しばらく林道を歩き、伊勢谷小屋から左に伊勢谷へ入り、 1時間ほどで根の平峠に着く。 上水晶谷出合まで下り、しばらくで愛知川源流のコクイ谷へ出る。 谷にかけられた丸太の橋を渡り、コクイ谷を1、2度左右に渡り返す。 前日の雨で流量が多く、渡れる箇所を探しながら緩やかに登っていく。 途中かつての鉱山跡を通り、傾斜が徐々に増してくる。 2時間ほどで古い杉の大木が立つ杉峠に到着する。 この道は、かつての千種街道である。 峠からは150mほどの急登で尾根上に出る。 気温が低く、山頂近くの灌木には霧氷が着き白くなっている。 最後に背丈を越す笹をかき分けてやっと11時少し前に雨乞岳山頂に到着する。 山頂からの展望はよくきき、すぐ隣には東雨乞、その後ろには御在所岳から 鎌ヶ岳など鈴鹿南部の山々がよく見渡せる。 寒いので30分ほど昼食を摂り、11時半ごろ早々に下山にかかる。 午後になりだんだんと気温も上がり、落ち葉の重なる明るい雑木林の中を 気持ちよくゆっくりと下山する。 途中の谷ではミツバツツジが満開で、ピンクの花が山肌に輝いている。 3時間ほどかかり午後3時前に車を止めた朝明へ下山する。 このコースは往復で15q近くあり、登り4時間、下り3時間のかなり長丁場 であった。 しかし、まだ早春の雰囲気が漂い、木々の芽吹きがやっと始まった中を、 愛知川源流の清冽な流れを見ながらの変化のあるコースで、あまり疲れを 感じなかった。 私にとっては学生時代以来の数十年振りの雨乞岳山行であった。 山遊人 |