秋日和の西穂高岳

10月11日(月)

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今年最後の3連休の最終日、好天が予想される中、北アルプス西穂高岳へ山仲間2人と日帰り山行する。
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朝4時過ぎ名古屋を出発し、東海北陸道を走り、飛騨清見ICくから高山を通り、
新穂高第2ロープウェーの駐車場に午前7時前に着く。
ロープウェー近くの駐車場はまだゲートが開いていないので、手前の未舗装の
駐車場に止める。
ロープウェーの始発は8:15であったが、乗客が多く7:50ごろに臨時便が出る。
ロープウェーに乗っている間はガスが出て周りの景色は何も見えない。
7分間の乗車の後、準備をして8時に駅を出て千石尾根に付けられた登山道を
歩き始める。
緩やかに登っていくと、徐々にガスが切れ上空には真っ青な青空が広がり、
左手には少し色づき始めた樹林の間から西穂高がくっきりと望める。
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振り返れば笠ヶ岳が雲の上に浮かんでいる。
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急登を登りきり、山腹を巻くと1時間で西穂山荘に出る。
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山荘からはカラフルなテント越しに、東には霞沢岳、南には焼岳や乗鞍岳がよく見える。
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しばらく休憩をした後山荘を少し登ると森林限界を超え、振り返れば西穂山荘の
赤い屋根が眼下に見える。
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途中丸山を超え、ハイマツの緑の斜面を独標を目指す。
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独標へ行く途中ヘリコプターが西穂の山頂すぐ近くでホバリングしているので、
事故でもあったのであろうか?
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小屋から1時間ほどで丸い頭の西穂独標(2701m)へ着く。
ここはこの春に雪の中を着たばかりである。
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山頂には大勢の登山者が憩っている。
笠ヶ岳や西穂本峰、その向こうには奥穂から前穂にかけての吊尾根が一点の
雲もない秋の空に聳えている。
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独標からは岩稜帯の道になり、小さなピークを何度もアップダウンしながら高度を
上げていく。
この夏、独標手前のピークから順番に12〜1の番号が付けられ、1番が本峰である。
途中東の方の雲の上には南アルプス越しに富士山も頭を出している。
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山頂かと間違うピラミッドピークを越して西穂山頂を目指す。
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1時間20分ほどかけ、最後の急登を登りつめ11時半前に狭い西穂高岳山頂に着く。
山頂からは穂高連峰の向こうにやっと槍ヶ岳の穂先も姿を現す。
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時間も十分あるので、山頂でゆっくりと昼食を摂り、周りの眺めを堪能する。
しばらく居ると、奥穂高の方から大きな白いグライダーがすぐ目の前を通り
過ぎていく。
思わず皆カメラのシャッターを切る。
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12時過ぎ下山にかかる。
信州側の斜面は少し黄葉が始まっており、それを楽しみながらこれから西穂を
目指す大勢の登山者とすれ違い下山する。
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西穂山荘を経てロープウェー山頂駅に午後2時過ぎに到着する。
駅では連休のため大勢の観光客がロープウェーに乗るため並んでおり、40分ほど
待たされやっと乗ることができる。
新穂高の日帰り温泉で汗を流し、午後5時ごろ名古屋へ向うも、連休最終日ということ
で高山から東海北陸道の白鳥付近まで渋滞が続き、午後9時半やっと名古屋に帰着する。 


学生時代以来の西穂高岳であったが、以前は上高地から登り、日帰りでは無理であった。
今は新穂高ロープウェーが出来たおかげで日帰りが可能になり、北アルプスの入門には
手ごろな山となった。
黄葉には少し早かったが、秋空のもと楽しく気持ちの良い山行ができた。

                                   山遊人