新雪残る奥三河三山

1月5日(水)

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正月気分もまだ残る中、山仲間と5人で「平山明神山」を中心とした奥三河の
山々に山行する。
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年末から年始にかけての寒波も少し緩みそうな天候の中、午前6時30分に
集合して東名を走り、豊川ICからR151に出て新城から田口を抜け、和市集落
の登山口駐車場に8時半ごろ到着する。
さすがに平日のためか他の登山者の車は一台も停まっていない。
準備を整え、8:40民家横の東海自然歩道の登山口から登り始める。
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杉林の中の緩やかな道を登り、二度林道を横切って、30分ほどで鳥居をくぐり
池場守護神社の社殿前に出る。
社殿の後ろにある杉の大木は幹回り7.6mもある北設楽一番の大杉である。
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ここから急になった山腹の道をひと登りして、10時少し前に大岩のある鹿島山山頂に着く。
山頂からは展望はまったくきかない。
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ここから道を東にとり、うっすらと雪の積もった稜線上の道を二、三度アップダウンを
繰り返しながら徐々に高度を上げていく。
途中で男性の二人組に追い抜かれる。
明神山への道を右に分けて、しばらくで今日の最高峰である大鈴山に10:45ごろ到着する。
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ここの山頂は大きく開けており、北には間近かに茶臼山が見え、北東には雪を
いただいた南アルプスの連山が浮かんで見える超一級の展望である。
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しばらく休んだ後分岐に戻り、薄い踏み跡の明神山への道を南に進む。
雪で滑りやすい急傾斜の道をグミンダ峠という最低鞍部まで下降する。
峠から再び登り返し、稜線上の道を左に明神山への急登の道を進む。
途中の大岩をロープにつかまり超えると小明神に出る。
道は痩せ尾根を行くようになり、明神山手前の両側が切り立った馬の背の
ような狭い岩の個所を注意して通り過ぎる。
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最後の急登を登り、右手の山頂に12:50に到着する。
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ここの山頂は展望がないので、左手の「西の覗き」まで行き昼食とする。
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昼食後、先を急ぎ午後1時半ごろ岩古谷山方面へ歩みを進める。
振り返れば、明神山が穂高のジャンダルムのような丸い頂を見せている。
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昨年来たときに迷った個所を今度は注意深く通過し、堤石峠までいくつもピークを
超えて下っていく。
ここの下りもかなり急で、落ち葉が深く積り滑りやすくなっている。
15:45やっとベンチのある堤石峠に着く。
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時間があればここから岩古谷山に登る予定であったが、思わぬ雪で時間を
とられ遅くなったので、予定を変更してここから下山することにする。
十三曲りと名付けられたつづら折れの道を和市に向けて下り、林道に出て
午後4時半前に駐車場に下山する。
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帰りの東名もあまり混んでおらず、午後6時半過ぎに無事名古屋へ帰り着く。


今年初めての本格的な山行として奥三河の山々を歩いたが、年初めの寒波で
稜線近くは思わぬ雪が2、3cm積もっており、道が滑りやすく、予定以上に時間を
費やしてしまった。
しかし、ほとんど他の登山者と会うこともなく、奥三河の静かな山々を巡って楽しい
山行ができた。
今度は、遠くに見えた鞍掛山から岩古谷山までの縦走路も機会があったら歩いて
みたいものである。

                                  山遊人