高大連携マッチングサイトについて

                         旧会員の会   会長 小野田 章二


 立春が過ぎたとはいえ厳しい寒さが続いておりますが、会員の皆様にはご健勝のことと拝察いたします。

 さて、平成234月に「大学と県教育委員会との連携推進会議」という会議が発足いたしました。本県の教育及び大学における教育・研究の向上に向けて、大学と県教育委員会との人的・知的資源の交流・研究の向上に関して、幅広く意見交換を行うことを目的としています。愛知県下にある大学のうち45校が参加しています。私は現在勤めている大学からの委員として出席する機会を得ました。高大連携・接続、教員養成、教育活動への支援などの内容について協議に参加しています。

 その中で「高大マッチングサイト」というものを立ち上げることになりました。これは県内の四年制大学と高校とで情報を掲示し、相互交流をウエブサイトで行おうとするものです。(その後、小中学校、特別支援学校の情報も加えた「あいちの学校連携ネット」として3月下旬からの本格運用を目指しています。)旧会員の皆様にも活用していただけることも多いのではないかと思い概略を紹介させていただきます。

 高大連携といえば、これまでは主に部会別で行われてきました。工業部会、商業部会、農業部会、家庭部会、外国語部会などです。また、平成21年度から「あいち科学技術教育推進協議会」が理数教育に力を入れている高校が中心になり進められてきました。ほかにもありますが、県教育委員会が昨年実施した「高大連携の現状と今後の方向性について」のアンケート結果をみると、今後、大学との連携を進めたいと思っている高校は83.6%と高く、「大学での高校生向け講座」の開講59.8%、「高校生向けの出張講座」の希望70.5%となっています。また、連携を進めて行く上で課題や問題点は何か、という問いに「大学の窓口が分からない」55校、「費用がかかる」89校などとなっています。そして、大学のHPの中で高校生向けの講座を紹介するページを設けて欲しいとする学校が45.5%ありました。このような点を踏まえて、サイトでは、高校生向けに各大学が催す公開講座や、出張講義などの行事を紹介する。また、大学生向けには、小中学校や特別支援学校の授業を手伝う補助員の募集や情報を検索できるようにする。こうした情報を交換し、具体的な交流活動を無理なく進めようとするものです。

 現在、各大学から寄せられたデータの精査が行われています。県教育委員会では3月下旬からの本格運用(一般公開)を目指しています。ただ、内容を平成24年度用に変更することも必要に
なってきますので、来年度になってから本格的な利用が始まると思います。

 県教育委員会からもPRされると思いますので詳細はそちらをご覧ください。

                           (平成242月10日)