太田 康直さん 2週連続入選
珍しく2週続けて、読売新聞『とうかい文芸欄』に入選しました(1月8日、1月15日)。それぞれ「自句自注」をご披露します。
「煤逃げ」とはすす払い等の年末の仕事を逃げて、外出をすることを表す季語。
家庭内の年末の大掃除を放棄する負い目があり、外で何か意味のあることをしようと思い、美濃路を歩いてみた。そんな私の気持ちとうらはらに、辺りは人っ子一人いない、のほほんとした風景が広がっていた。
「一語の痛み」を紛らわすには、何も考えずひたすら歩くこと。そんな状況で詠んだ句。「痛み」に通じるのは、やはり「枯野」であろう。
240116
濱嶋 眞 さんからお寄せいただきました。