読売俳壇、10月31日。小澤實選

背 景

 最近の厄介な病は目と血圧。目は晩年に失明した母の体質が遺伝したのか、緑内障が出てきた。ために今夏の更新時に、運転免許証を返納。

 一方血圧の方は、仮面性高血圧とやらで医者の薬を飲んでいるにもかかわらず、日々、驚くほどの乱高下を繰り返す。上も下も高血圧なみの高さから、低血圧とまがう値までその差50ほど。ということで最近詠む句は嘆き節の暗いものばかり。その中で掲出句は、稀に見る明るい点が選ばれる原因となったのであろう。





太田さん 俳句2句 入選

背 景

 最近、村起こしと称して案山子のコンクールが其処此処で催されている。私は他に、「田一枚借り切ってある案山子展」「村起こし案山子の扮装コンクール」等の習作を詠んでいる。

 だが圧巻は何といっても掲出句。童謡にも歌われた、「一本足の案山子」と一本足打法で世界の頂点を極めた王選手を絡めた案山子製作者の着眼点に感心して詠んだ写生句である。

濱嶋 眞 さんからお寄せいただきました。

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中部日本俳句作家会、10月例会。中根唯生選