岐阜県の名水50選に選ばれている下呂市小坂町の「麝香清水(じゃこうせいすい)」を使った地酒の仕込みが、今年も同市萩原町の天領酒造で始まった。

 麝香清水は飛騨小坂の名水として知られ、古くから飛騨街道を往来する旅人たちののどを潤してきた。

 国道41号沿いにある同市小坂町の取水場で、同酒造の田口貴光工場長(40)らが約2時間かけて1700リットルをタンクに取水。水質は軟水で鉄分が少なく、仕込みに最適という。田口さんは「キレのよい、ふくよかな味に仕上がる」と期待を込めた。

 同酒造は、地酒「麝香清水」として一升瓶換算(1・8リットル)で約2000本分を製造。4月から町内などで販売する。


                      (2012年2月19日   読売新聞)


「麝香清水」使った地酒の仕込み始まる

麝香清水を取水する田口工場長(左)