インドにおける火力発電所向け

 蒸気タービン発電機の工場の竣工

2015年度に年間600万キロワットの生産体制の確立を目指す

2012年02月12日


   

 東芝は、本日、インド・チェンナイにて、ジンダル・サウス・ウェスト社とともに、東芝ジェイエスダブリュータービン・発電機社(以下、東芝JSW社)の火力発電所向け蒸気タービンと発電機を製造する工場の竣工式を行いました。同工場では2012年度中に年間300万キロワット相当の機器の生産体制を確立し、2015年度には年間600万キロワットの生産体制の構築を目指します。

 今回竣工した本工場は、発電効率が高く、CO排出量が少ない超臨界圧方式の大規模(単機容量60〜100万キロワット)蒸気タービン発電機を主に製造する工場です。2011年1月には同敷地内のタービン部品を製造する工場での生産を開始しており、本工場が竣工したことで、部品の製造から蒸気タービン発電機本体の組み立てまでを一貫製造する体制が構築されます。

 当社は、東芝JSW社を京浜事業所(神奈川県横浜市)に続く火力発電向け蒸気タービン発電機のグローバル製造拠点として位置づけ、インド国内向けだけではなくエネルギー需要が拡大する東南アジアや中近東などの新興国向けに製品を出荷します。

 今後、当社は、注力するインド市場において、火力事業で2015年度10億米ドル規模の売上高を目指します。

              市場の背景

 インドでは高い経済成長率を背景に、電力需要が堅調に増加しています。インド政府の発表によると、2007〜2016年度の10年間での発電設備容量の増加分は、年平均1600万キロワット以上で、そのうち火力発電は60%以上を占める計画です。また、全世界でも新興国中心に需要が増加し、火力発電の発電設備容量は2020年までの間、年平均約8400万キロワットが増加すると見込まれています。

                             2月13日 東芝 HP
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