新「iPad」をiFixitが分解
ディスプレイはSamsung製でメモリは1Gバイト
ITmedia
ニュース 3月16日(金)11時7分配信
分解された新iPad |
新しいiPadは、42.5Wh(ワット時)のバッテリを搭載し、「iPad 2」の25Whのバッテリよりも大容量になっている。そのため、新型iPadはiPad
2よりもわずかに重く(新型iPadは652g、iPad 2は601g)、厚くなっている(新型iPadは9.4mm、iPad 2は8.8mm)。
新しいiPadとiPad
2のバッテリ駆動時間は同等の最長10時間。新型iPadが搭載する新しいデュアルコアの「A5X」プロセッサとクアッドコア・グラフィックスが、バッテリを消費すると考えられる。
新型iPadのピクセル数 iPad2から2倍に増え、その高解像度ディスプレイはHDテレビをも上回る、とAppleは3月の発表会で強調した。当然、画面表示にはバッテリを消費するので、2,048×1,536ピクセルの解像度には大容量バッテリが必要になる。
iFixitが明らかにする新しいiPadのパーツは次のとおり。
デュアルコアのA5Xプロセッサ(クアッドコア・グラフィックスを統合)
9.7インチのLEDバックライトIPS液晶ディスプレイ(2,048×1,536ピクセルのRetinaディスプレイ)
16GB、32GB、64GBの東芝製NANDフラッシュ・メモリ
5メガピクセルのHD対応背面カメラ
1GBのDRAM(4Gb Elpida LP DDR2×2枚)
Broadcom BCM4330 802.11a/b/g/n
Baseband/Radio with Integrated Bluetooth 4.0+HS
Qualcomm MDM9600 3G and 4G wireless modem (予想されていた第2世代のMDM9615ではない)
Qualcomm RTR8600 multi-band/mode RF transceiver for LTE bands
iFixitによると、今回の分解で最も困難だった点は、ガラス・パネル画面を取り外すことだったという。分解担当者は、接着剤を緩めるためにヒート・ガンを使用し、ギター・ピックと吸着カップを使ってガラス・パネルを外した。ガラス・パネルは傷つけないで取り外せたが、「前面の接着剤を取り除くのは極めて難しい」、とiFixitは述べている。
これは、やがて問題を引き起こすことになるだろう、とiFixitのカイル・ウィーンズ(Kyle
Wiens)氏は述べる。Appleは、紙の教科書に代わるものとして、iPadを高等学校に積極的に売り込んでいる。これにより、iPadの破損やバッテリ交換などが、学校運営での課題となる。
「これはいずれ問題となる。しかし、学校がそれを予期しているかどうかはわからない」とウィーンズ氏は述べる。「学校はいま、iPadを修理する良い方法を模索する必要がある。さもなくば、サービスに多額の金銭を支払うことになるだろう」(ウィーンズ氏)
http://www.computerworld.jp/
topics/614/Appleウォッチ/201969/