　国民年金と厚生年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人が２日発表した２０１１年１０～１２月の運用収益は６１８７億円で、２四半期ぶりに黒字転換した。
　１２月末の運用資産額は１０８兆１２９７億円で、米国を中心とした外国株式の相場回復に支えられ、この間の収益率は０・５８％だった。

　財投債を除いた市場での運用収益は５６３４億円。うち外国株式は８８１９億円、国内債券は２２２９億円で、国内株式は４９３８億円の赤字、外国債券は４８２億円の赤字だった。

　１１年度は東日本大震災や欧州財政・金融危機が響き、４～１２月までの運用収益は２兆８７３９億円の赤字、収益率はマイナス２・５４％と低迷していたが、１０月以降の運用環境がやや好転した。

　　　　　　　　　　　　　　　　　（2012年3月5日読売新聞）

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　20120305-OYT8T00717.htm