高校生内定率91%

1月末時点 15年ぶりの高水準

 秋田労働局は今春卒業予定の県内の高校生について、1月末時点の就職内定状況を発表した。就職内定率は前年同期比2・8ポイント上昇の91・6%と、1997年3月卒(91・8%)以来、15年ぶりの高水準で、内定者全体に占める県内就職内定者は同2・8ポイント上昇の61・9%と2006年3月卒(64・1%)以来、6年ぶりに6割を超えた。

 就職内定者は同111人(5・1%)増の2273人。そのうち、県内就職内定者は同130人(10・2%)増の1408人と1割程度伸びたが、県外就職内定者は同19人(2・1%)減の865人と微減にとどまった。

 県内内定者が増加した背景には、求人数の増加がある。県外求人数が同307人(15・5%)減の1679人と伸び悩んでいるのに対し、県内求人数は同330人(19・7%)増の2007人と2割近く増えた。

 秋田労働局では「県外求人の大半を占める首都圏企業が求人を絞っているのに対し、県内企業では東日本大震災や円高によるマイナスの影響よりも、リーマン・ショック以降、緩やかに続いていた採用回復の流れが強く働いた」とみている。

 産業別では、最も増えたのが「医療・福祉」で同86人(46・5%)増の271人。次いで「製造業」が同74人(11・2%)増の735人、「建設業」が同62人(34・6%)増の241人だった。

 同労働局では「ハローワークにも学卒者の集中支援窓口を設けており、引き続き利用を呼びかけていきたい」としている。

                    (2012年2月27日  読売新聞)