複数企業から支援の申し出

エルピーダが債権者説明会

産経新聞 2月29日(水)19時43分配信

 27日に会社更生法の適用を申請し、経営破綻した半導体大手エルピーダメモリは29日午後、都内で債権者説明会を開いた。坂本幸雄社長は出席者に陳謝するとともに、「すでに複数の企業から支援の申し出がきている」と説明した。

 出席者によると、企業名については「守秘義務がある」と明言を避けたが、破綻前に資本・業務提携交渉を進めていた半導体メーカーのマイクロン・テクノロジーや台湾のナンヤ・テクノロジー(南亜科技)が含まれているとみられる。説明会では更生計画の立案を極力急ぐ方針も示された。

 2回に分けて行われた説明会には、金融機関や取引先企業の担当者800人余りが出席した。債権者からは債務返済の見通しなどに関する質問が多く出た。特に大きな混乱はみられなかった。

 取引先企業の経営者は説明会後、「坂本社長は経営に失敗したのに、引き続きトップにとどまっていいのか」と指摘。金融機関の担当者は「支援企業探しを含め、再建をスピーディーに進めてほしい」と語った。