新生活は「Wi−Fiルーター」が主流に

複数の端末をネット接続

 

2012.3.15 17:24 (1/2ページ)ネット社会

          

        注目されるルーター。売り場にはさまざまな機種
        が並ぶ=東京都千代田区のビックカメラ有楽町店

 春の新生活がスタートする4月、大学生や新社会人として一人暮らしを始める人も多いだろう。昔はまず電話固定回線を引いたものだが、今は携帯電話がとって代わるようになった。さらに、複数の端末をインターネット接続できる「モバイルWi−Fiルーター」が通信主体として人気を集めている。外出先でも通信できるとあって、通話やメール、フェイスブック、ツイッター、ゲームと忙しい現代人に受け入れられているようだ。

 総務省の平成23年版情報通信白書によると、固定電話の加入者数は平成8年の6153万をピークに減少傾向で、21年には4000万を下回った。背景にはIP電話の普及や、携帯電話の爆発的増加がある。

 一方、売れてきているのが「モバイルWi−Fiルーター」だ。Wi−Fiに対応する複数の端末のインターネット接続ができる機器で、家に1台あれば、パソコンのほかゲーム機やスマートフォンなどを一度につなぐことができる。無線で持ち歩けるので、外出先でも自由にインターネット接続を楽しむことができる。

 ビックカメラ有楽町店の立切達也主任は「売り上げは上がっています。Wi−Fiに対応する機器が増えてきている上、モバイルは利便性が高いため購入するお客さまが多い」と話す。また、機能に注目する人も多いようで、「Wi−Fi回線の方が速く、なおかつストレスなくダウンロードやインターネット検索ができる点が人気の要因ではないか」(立切主任)と分析する。

 都内の男性会社員(32)は2カ月前、1人暮らしを始めたのを機に、固定電話回線を契約せず、「モバイルWi−Fiルーター」を使い始めた。「Wi−Fi対応機器を持ち歩き、仕事で使っているので大変助かる。家でもノートPCやゲーム機器に使えてとても便利」と話す。

 「Xi(クロッシィ)」対応のWi−Fiルーターを販売しているNTTドコモは「現在、Wi−Fiルーターを利用しているのは30〜40代の男性が多いが、若い人にも利用が増えています」(同社広報部の遠矢惇平さん)という。3月中には12端末に対応し、超高速通信ができるモバイルWi−Fiルーター「BF−01D」を発売予定だ。


http://sankei.jp.msn.com/economy/news/
                     120315/its12031517270000-n1.htm