伝統の弓術に感嘆

熱田神宮で蟇目之儀と百々手式を奉納

中日新聞 2月13日 HP

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2012年2月12日

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            小笠原流の弓術を奉納する射手ら            =名古屋市熱田区の熱田神宮で    

 悪をはらう「蟇目之儀(ひきめのぎ)」と天下太平を祈願する「百々手式(ももてしき)」が11日、名古屋市熱田区の熱田神宮で奉納された。

 800年以上前から続く伝統行事。弓馬術礼法小笠原教場の門人36人が、鎌倉時代の正装に烏帽子(えぼし)をかぶって取り組んだ。

 蟇目之儀には、小笠原清基さんが臨んだ。先端部に穴があいた矢を力強く放ち、悪を退散させる「ホー」という音を響かせた。百々手式では約20メートル離れた的へ、5、6人が等間隔で2本ずつ矢を放った。

 矢が的の中心を射止めると、足を止めて見入っていた参拝者から感嘆の声が漏れた。  (高木梨恵)