鈴鹿御在所岳「一の壁」で懸垂下降研修

10月23日(日)

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骨折してからほぼ1ヶ月が経ち何とか普通の生活が送れるようになったので、所属する会の登山教室の研修で、鈴鹿御在所岳の藤内壁へ懸垂下降(アップザイレン)のトレーニング山行に出かける。

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今回の研修は指導者を入れて9人の参加で、各自8時前に御在所岳の裏道登山道近くの駐車場に集合する。
2008年9月2日の集中豪雨で長いこと通行止めが続いていた鈴鹿スカイラインがやっと復旧工事が完了し、年内に全線通行できるようになるらしい。
その関係で、車道への駐車を取り締まるため警察の方がパトロールしており、駐車場はすでに満車状態である。
裏道を行き、藤内小屋を経て藤内沢に入り、後尾根を少し上って一ノ壁上部まで行く。
このあたりから見る山肌は少し紅葉しているが、今年の紅葉は台風などの影響によりあまりきれいではなさそうである。
ここでハーネスを着けたりヘルメットをかぶったりして懸垂下降の準備をする。
一ノ壁大岸壁は上から覗くと目がくらみそうなくらい垂直にそそり立っている。
いくつかのパーティのクライマーが登攀を試みている。
写真 (6)

       写真 (2)
  
我々もここからザイルを垂らして30mほどの懸垂下降の訓練をする。
リーダーの指導を受けて、視点をとるために仲間がおっかなびっくりでロープを張りに行く。
写真 (5)

写真 (7)

ここの壁で皆何度も懸垂下降のトレーニングをする。 

 (注) ここにムービー(1)、(2)が入っていますが都合により削除してあります。

他の訓練生はもう以前にも参加し慣れており、エイト環を使ってうまく下りていく。
小生はこんな長い壁は初めてなので、最初は補助ザイルで確保をしてもらって壁の上に立つ。
最初の滑り出しと、着地がやや難しかったが何とか下までたどり着く。
エイト環がザイルとの摩擦ですごく熱くなり、指の先端を切ったグローブでは暑くてヤケドしそうである。
2、3回繰り返すうちに徐々にコツも呑み込め、補助ザイルなしでも下りれるようになる。
少し横のオーバーハングした壁にもう一本ザイルを垂らしそこでも練習を重ねる。

  (注) ここにムービー(3)、(4)が入っていますが都合により削除してあります。

皆うまいものである。
昼食後少し登って、後尾根の途中からザイルで下降しながら下りてくる。
写真 (10) 

写真(8) 

午後2時過ぎ、藤内壁を後にして裏道を下り、午後3時半過ぎ車まで戻り訓練を終了する。


今日の訓練ではエイト環などの下降器を使った懸垂下降であったが、肩がらみのときとは違って道具を使うと下りやすいことを実感した。
いつも道具を持っているとは限らないので、さらに訓練を重ねてどちらの場合でも下りれるようにしていきたい。

                            山遊人