春の訪れ間近かな室生の山
2月24日(金)
三重の室生山系にある双耳峰の「大洞山」と伊賀富士と呼ばれる「尼ヶ岳」に下見を兼ねて山行する。
高気圧が張り出し、晴天が予想される絶好の天気である。
朝6時に出て、名阪の上野ICから名張を通り、「三多気のサクラ」で有名な三多気の集落の中の道を上がり、8時過ぎ真福院の駐車場に停める。
準備をして真福院横の林道を上がっていく。
真福院の桟道には立派な杉の木がある。
途中の三多気キャンプ場からは階段状の急坂を登り、林道を横切ると大洞山登山口に出る。
うっそうとした杉林の中につけられたほとんど直登に近い階段になった登山道を40分ほど登り、9:20残雪の残る大洞山(雌岳)山頂に出る。
山頂からは遮るもののない展望が得られ、近くの倶留曽山などの室生山系の山々、南には先週登った三峰山などが春霞の中にたたずんでいる。
山頂には立派な方位盤が設置されている。
展望のいい稜線を少し下って、登り返すと15分ほどで大洞山(雄岳)に着く。
ここが双耳峰の大洞山の最高点である。
北にはこれから行く尼ヶ岳が聳えている。
尼ヶ岳を目指して、凍って滑りそうな急坂を30分ほど下り、四ノ峰、三ノ峰を越えると林道が走っている倉骨峠に出る。
10分ほどで大タワという鞍部に出て、ここから尼ヶ岳への急登が始まる。
まっすぐに山頂に向かって階段が付けられた登山道を喘ぎながら登り、山頂を目指す。
まっすぐに登れば山頂に着く予定であったが、途中で山腹を迂回して富士見峠に出る道に入ってしまう。
富士見峠は北からの尼ヶ岳への道も合流している。
尼ヶ岳への最後の急登をこなし、11時過ぎ山頂に立つ。
尼ヶ岳は「伊賀富士」とも呼ばれる形のいい山で、山頂も広く芝生状になっており、とても気持ちのいいところである。
展望も超一級である。
風邪もあまりないのでシートを広げてゆっくりと昼食タイムをとる。
11:45山頂を後にもと来た道を戻り、倉骨峠の先で左に折れ、大洞山山腹につけられた巻き道を通る。
この道はゴロゴロした石に苔が付き、北八の森を歩いているような感じのする雰囲気のいい道である。
途中の展望台からは木の間越しに登って来た尼ヶ岳が円錐の頂を突き上げているのが見える。
13:10林道と交差する桔梗平という開けたところに出る。
ここにはきれいな休憩所も建っている。
更に杉林を下り、林道を歩いて、登りに通った三多気キャンプ場に出て、13:45真福院の駐車場に戻ってくる。
春の訪れを感じさせるような暖かな中、久し振りでだれも行き交う人のいない静かで、のんびりとした山行ができた一日であった。
今度は一度4月の中旬の「三多気のサクラ」が満開の頃にも訪れてみたい山である。
山遊人