陽春に輝く山々展望:夕立山

2月19日(日)

          yuudatiyama.png

所属する山岳会の同期会で東濃の夕立山に登り、帰りに「女城主の里」岩村の町を散策する山行に参加する。
yuudati.jpg

yuudati2.jpg 


参加者18名で、朝7時に出発し、中央道を走り、恵那ICを出て8時過ぎ恵那の野井登山口に到着する。
名古屋では−4℃近くまで冷え込む寒い日であるが、風もなく陽光がまぶしい絶好の登山日和である。
準備運動をして、8:25東海自然歩道になっている野井の登山口から登りだす。
P1050545.jpg

P1050546.jpg 

この登山道はかつて岩村城主が江戸との参勤交代で利用し、「殿様街道」とか「大名街道」とか呼ばれる歴史のある道である。
昨日降った雪がうっすらと残る道を40分ほど登り、殿様が休憩をしたといわれる「お茶屋場」跡と呼ばれる休憩所を通過する。
P1050549.jpg

すぐに林道に出合い、広い牧場の一角に出る。
P1050550.jpg

途中きつい匂いがただよってくる養鶏場の横を通り、雪のうっすらと積もった林道を緩やかに登って行く。
P1050552.jpg

9:40岐阜県の畜産研究所の牧場に到着する。
ゲートには「部外者立入禁止」の看板が出ているが、登山者は大目に見てくれているようである。
P1050553.jpg

研究所の中を通り、夕立山山頂への坂を登る途中から真っ白に雪をいただいた御嶽山が見えてくる。
P1050563.jpg

こんもりとした林の中の神社の鳥居をくぐると、夕立山山頂には三角点がひっそりと佇んでいる。
P1050555.jpg

山頂近くの展望が効くところからは、伊吹山から能郷白山にかけての美濃の山々が雪を頂いて輝いている。
前山の奥には白山連峰が真っ白に雪をかぶっている。
御嶽の展望が素晴らしい所で全員で記念写真を撮る。
P1050561.jpg 

山頂を後に林道に戻り、すぐに夕立山休憩所の横の大きな送電線の鉄塔の下で早めの昼食を摂る。
ここからは真正面に恵那山の大きな山容が聳え、その左手には中央アルプス全山が白く連なって見える。
P1050564.jpg 

P1050565.jpg 

風もない暖かな中で、皆思い思いに楽しい食事の時間を過ごす。
P1050566.jpg 

P1050568.jpg 

P1050569.jpg 

昼食後、11時に自然歩道を岩村に向けて下山にかかる。
途中「夜泣き松」などの旧跡を通り、四季の里から右に折れ、林の中の登山道を下り、春の光がまぶしいのどかな根の上の村を通過する。
このあたりから飯羽間にかけての棚田の広がる風景は、「農村風景日本一」にも選ばれたことのある典型的な日本の山里の風景である。
P1050572.jpg 

12時に岩村の高僧「希庵」の塚のある県道に出て、ここで迎えのバスを待つ。
P1050574.jpg 

12:25迎えに来たバスに乗り、岩村の町へ向かう。
岩村の町ではちょうど地元の酒蔵の蔵開きが行われており、大勢の観光客で賑わっている。
P1050578.jpg 

P1050579.jpg 

試飲をしたり、五平餅食べたりしながら三々五々ぶらぶらと町の観光をして、午後3時にバスに乗り、夕方5時前名古屋へ帰ってくる。


今日の山行は、ほとんどが東海自然歩道を歩くというのんびりとしたした山行であった。
天気にも恵まれ、夕立山山頂からは御嶽をはじめてとした大展望にも出会うことができ、のどかな早春の一日を満喫できた山行であった。

                   山遊人