フランス旅日記
ちなみに駅のトイレは有料で、モンパルナスでは50セント、
レンヌでは40セントであった。
12:50 モン・サン・ミッシェルに到着。予約したル・ルレ・
サン・ミッシェル(Le Relais Saint Michel)ホテルは、日本人客
であふれていた。若い学生風の男女で、研修旅行に来ているら
しい。ホテルからモン・サン・ミッシェルの修道院までは2キロ
ばかりで、テラスからよく見える。
荷物を部屋に置き、さっそく見物に出かける。海に向かって伸びる一本道を行くとやがて城壁の下に着く。砂浜に立派な軍服を着た一団がいた。そのうちの一人に訊いてみると憲兵学校の生徒だという。話しぶりも上品であった。後でレストランでも一緒になったが、全員が脱いだ帽子を直角に曲げた前腕に載せて入ってきた。実に美しい姿だった。
孫に名物料理であるオムレツを食べさせたくて、レストラン
を探すが、最初の店は3時まで席がないという。家内が、以前
寄ったことのある店を探し出し、席を見つけた。愛想のいい亭主
が応対してくれる。オムレツのほかに、ムール貝のクリーム煮、
子羊の肉料理、チーズと野菜の盛り合わせ、などを注文した。
ムール貝のソースにバゲットを浸してたべたところ、実にいい味
がした。
食事を終え、急な階段をいくつも登りようやくの修道院の中庭に
達する。その昔、修道士らが瞑想しつつ散策したのであろう。
ここから外に出て見ると、広い牧草地や砂浜が眼下に広がる。
夕方ホテルに戻る。部屋が2階に分かれており、下の部屋にはツ
イン・ベッド、バス、トイレがあり、2階の部屋にもタブルベッド
一つ、シャワー、トイレが完備しており、豪華である。上の部屋に
孫を寝かせ、下をわれわれ二人で使うことにした。夕方まで、
ベッドで仮眠。
モン・サン・ミッシェル
その3
2月6日(日)パリ、曇り
今夜はモン・サン・ミッシェル(Mont St-Michel)に泊るので
一旦Hiltonをチェックアウト。大きな荷物はホテルに預け、
タクシーでモンパルナス駅(Gare Montparnasse)へ。
運転手に所要時間を尋ねると “7 minutes!”と言いながら、
びゅんびゅん飛ばす。言葉通り、7分で着いた。
われわれの乗るTGVは長大なもので、指定席のある20号車
まで延々と歩かなければならなかった。TGVの内装は2等車で
も、立派な作りである。ただし、窓ガラスは汚れているし、
車内の掃除も不十分だ。家内がティッシューを湿らせて、テーブ
ルを拭いた。周囲のフランス人乗客はどう思っただろうか。
列車は定刻8:05発車。田園地帯を西に向かって走る。
レンヌ(Rennes)駅へ10:20着く。モン・サン・ミッシェル行
きのバスは11:30で、それまで1時間余り駅周辺で過ごす。
杉浦 久也 さん
次 へ
230219
戴帽式の練習か?
憲兵学校生徒